「共同参画」2011年 7月号

「共同参画」2011年 7月号

取組事例ファイル/自治体編

香川県

男女共同参画社会の実現に向けて

香川県では「香川県男女共同参画推進条例」などに基づいて、男女がともに人権を尊重し、責任を分かちあい、個性と能力を十分に発揮できる男女共同参画社会の実現に向けて、さまざまな取組みを行っています。

男女共同参画自主企画提案事業

香川県では、これまで行ってきた、研修やセミナーなどの受講を中心とした人材育成から、地域課題を解決するための実践的な活動を支援することによる人材育成へ展開を図るため「男女共同参画自主企画提案事業」を開始しました。

この事業は、実践的な活動の中で人は育つという考えのもと、地域で活動しているNPOや自治会などの地域団体等から、地域で男女共同参画を広める企画を広く募集し、その企画を実現していく中で地域リーダーとしての資質を養っていこうとするものです。

平成22年度は、男女共同参画を推進する団体や個人の連携を深め、地域で行動できる人材を育成するための交流会や、「父親の子育て参画とワーク・ライフ・バランス」をテーマとした講演会、落語を通して夫婦やパートナーとの関係を見つめ直す講演会を実施しました。

男女共同参画フォーラム

男女共同参画社会づくりに向けた意識の啓発と気運の醸成を図るため、香川県内のネットワーク団体である香川県各種女性団体協議会と連携してフォーラムを開催しました。

平成22年度は、日本生命保険相互会社 常務執行役員の矢崎妙子氏を講師に招き、「女性がいきいきと人生をすごすために」というテーマでご講演いただくとともに、県内で活躍されている企業経営者などをパネリストとして、「今、伝えたいこと -みんな(男女)が生きやすい社会を創るために-」というテーマでお話しいただき、大勢の方に参加していただきました。

DV予防啓発講演会

近年、若者の間で起こっているデートDVが社会的に注目されています。また、将来の配偶者暴力を防止するためにも、若年層における暴力の予防啓発が必要となっています。

香川県では、若者が配偶者や交際相手からの暴力について考える機会を提供するため、大学生の声を生かした講演会を開催しました。

平成22年度は、県立保健医療大学において、精神科医 竹下小夜子氏を講師に「愛という名の管理・支配」というテーマでご講演いただいたほか、卒業生による、大学生を対象としたデートDVに関する調査報告などが行われました。

その他にも、高等学校に講師やアドバイザーを派遣したり、高校生用の啓発リーフレットを配布するなど、若者が暴力の加害者にも被害者にもならないための取組みを行っています。

(香川県総務部県民活動・男女共同参画課)

平成22年度男女共同参画フォーラム
平成22年度男女共同参画フォーラム

DV予防啓発講演会
DV予防啓発講演会

 啓発リーフレット
啓発リーフレット

香川県は、日本で初めて国立公園に指定された瀬戸内海国立公園の中心に位置し、四国の東北部にあります。気候は、四季を通じて温暖少雨で、気候温和、明るい瀬戸内海の気候にめぐまれています。美しい自然と温暖な気候に恵まれた香川県は、万葉集にも、「玉藻よし讃岐の国は 国がらか見れども飽かぬ」と歌われています。