「共同参画」2011年 3月号

「共同参画」2011年 3月号

取組事例ファイル/自治体編

豊かで活力ある男女共同参画社会の実現に向けて
栃木県

栃木県では、「とちぎ男女共同参画プラン〔二期計画〕(平成17~22年度)」の成果と課題を踏まえ、新たな行動計画として三期計画(平成23年~27年度)を策定しました。

三期計画では、本県における男女共同参画社会の実現をめざして2つの基本目標と8つの施策の方向、23の具体的な施策を掲げ、新たに男性の男女共同参画への理解促進に取組むこととしたほか、DV被害者支援対策の推進を施策に盛り込み、民間団体や関係機関と連携して取り組むこととしています。

新組織「とちぎ男女共同参画センター」が発足します

女性に対する暴力は男女共同参画社会を形成する上で克服すべき重要な課題であることから、現在2か所ある配偶者暴力相談支援センターの一元化による支援体制の充実を図るとともに、女性に対する暴力の視点を研修や啓発事業に取り込むなど、より一層男女共同参画の取組みを推進することとし、平成23年4月から新組織「とちぎ男女共同参画センター」が発足します。

なお、新組織は従来からの本県の男女共同参画の活動拠点施設である「とちぎ男女共同参画センター・パルティ」(宇都宮市野沢町4-1)で業務を行います。

とちぎ男女共同参画センター
とちぎ男女共同参画センター

◇相談ルームを開設します。

婦人相談所の相談窓口とパルティ相談室を統合し、窓口の一本化による県民サービスの向上を図ります。

「相談ルーム」案内リーフレット
「相談ルーム」案内リーフレット

「次世代人材づくり事業」を実施しています

活力と美しさに満ちた郷土“とちぎ”づくりを推進するためには、自ら考え主体的に行動する、次代の栃木県を担う人材づくりが重要であることから、国際的視野を持ち、人間性豊かで地域で活躍する青年リーダー及び女性リーダーを育成する「次世代人材づくり事業」を県と市町の共同で実施しています。

今年度の概要は次のとおりです。

◇平成22年度の事業について

女性リーダー育成部門の参加者 11名

〔国内研修・5日〕

 講義形式の全体研修や各グループごとに研究テーマを設定し、現状や問題点の把握、解決策やこれからの取組みについて討議するテーマ別研修などを実施しました。

〔海外研修・5泊7日〕

 栃木県と友好交流を結ぶフランス共和国ヴォークリューズ県等を訪問しました。

現地では、公立病院や語学学校等を視察したり、男女平等ネットワークセンターで意見交換を行いました。

 また、ホームステイを通して、フランスの人々の生活を体験しました。

〔研修成果発表会・1日〕

 テーマ別研究及び海外研修の成果を発表しました。

海外研修での交流の様子
海外研修での交流の様子

◇平成23年度の事業について

海外研修を国内研修に切り替え、引き続き地域に貢献する人材を育成していく予定です。

(栃木県県民生活部青少年男女共同参画課)

 栃木県は日本のほぼ真ん中に位置し、首都東京から60~160㎞の位置にあります。世界遺産に登録された日光の社寺に代表される優れた歴史文化、いちごや和牛などの多彩な特産物、ユネスコ無形文化遺産に指定された結城紬などの伝統工芸品、四季折々の美しい自然、豊富な温泉など魅力的な資源に恵まれています。映画・テレビなどのロケ撮影を誘致し、本県の魅力を映像として発信するフィルムコミッション活動を積極的に推進しています。