「共同参画」2011年 2月号
取組事例ファイル/自治体編
男女共同参画社会の実現を目指して神戸市
神戸市では、「神戸市男女共同参画の推進に関する条例」「神戸市男女共同参画計画」に基づいて、男女共同参画社会の実現を目指して様々な取組を行っています。現在は、神戸市男女共同参画計画(第3次)と神戸市配偶者等暴力(DV)対策基本計画(第2次)を策定中です。平成22年度の神戸市の特色ある取組を紹介します。
“輝く私”神戸RICステーションのオープン
神戸市がワーク・ライフ・バランス推進のモデル地域に設定している六甲アイランドにおいて、NPO法人[仕事と子育て]カウンセリングセンターとP&G(本社:神戸市)が協働で、「“輝く私”神戸RICステーション」を平成22年6月にオープンしました。
「“輝く私”神戸RICステーション」は、仕事と子育ての両立を支援する地域に根ざしたコミュニティステーションであり、企業とNPO法人、地域と行政が連携してカウンセリングやワークショップなどの取組を行っています。
平成22年10月には、NPO法人理事長の坂東眞理子氏をお招きし、NPO法人と神戸市が共催で講演会を開催しました。神戸市が「こうべ男女いきいき事業所」として表彰している、男女共同参画に積極的に取組んでいる事業所の女性従業員の方にもご登壇いただき、パネルディスカッション形式で語り合っていただきました。
“輝く私”神戸RICステーションオープンの様子
右から 神戸市長 矢田立郎
NPO法人 坂東眞理子理事長
P&G 桐山一憲社長
女性活躍推進プログラム@神戸
女性の管理職が少ない市内の企業・団体の組織のさらなる活性化の実現と自らキャリアアップを望む女性たちの育成を目的として、将来リーダー的な役割を期待される女性の活躍推進を支援するための研修プログラムを、神戸市、兵庫県経営者協会女性産業人懇話会、ひょうご仕事と生活センターとの共催で実施しました。
31名の女性の参加を得てスタートした全7回のプログラム(平成22年6月~11月)では、マネジメント、プレゼンテーションスキル、コミュニケーションなどを学ぶ講義のほか、新規ビジネスの立ち上げを課題としたグループワークを実施し、最終回には参加者の直属上司に対してプログラムの成果を発表していただきました。
プログラム修了後のアンケートでは、参加者の大半が「将来管理職になりたいと思う」と回答し、継続実施を希望する感想も多く寄せられました。
女性活躍推進プログラム@神戸 修了式
DV防止キャンペーン
平成22年11月12日~25日の「女性に対する暴力をなくす運動」の一環として、神戸ポートタワーを初めてパープルにライトアップするとともに、兵庫県警シンボルマスコットの「こうへいくん」と「まもりちゃん」も参加し、DV防止キャンペーンを実施しました。DV防止のシンボルであるパープルリボンのバッジや、DV相談機関の連絡先を記載したバンドエイドを配布しました。パープルリボンは、市民の皆様に一つひとつ手作りしていただいたものです。今後も様々な方法で、DVの予防啓発に取組んでいきます。
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パープルリボンのバッジを添付したバンドエイド | DV防止キャンペーンに参加する兵庫県警シンボルマスコット「こうへいくん」と「まもりちゃん」 |