「共同参画」2011年 1月号

「共同参画」2011年 1月号

共同参画情報部 News

News 1 <国立女性教育会館> 平成22年度「配偶者からの暴力被害者支援管理職セミナー」実施報告

国立女性教育会館では、11月1日(月)~2日(火)に1泊2日で、平成22年度「配偶者からの暴力被害者支援管理職セミナー」を実施しました。このセミナーは、内閣府の委託を受け、全国の配偶者暴力相談支援センターや男女共同参画センターなどにおいて配偶者等からの暴力に関する相談事業を統括する立場にある者を対象とした研修です。

全国各地から集まった72名の参加者が、安全、安心な相談体制をつくるための管理職としての責任とマネジメントや、地域社会の中で切れ目のない支援を目指した関係機関との連携に関する講義などに、熱心に耳を傾ける姿がみられました。さらに、機関別分科会では、コーディネーターの報告をもとに、活発な協議が行われました。また、情報交換会では、参加者同士の交流を通して、管理職として抱える日ごろの思いが共有され、今後のネットワークづくりが促進されました。実施直後のアンケートでは、「相談体制における果たすべき管理職の役割について学ぶことができた」、「管理職として、利用者へのサービス、職員のマネジメントの向上に活かしたい」などの感想が寄せられました。

News 2 <内閣府> 男女共同参画宣言都市奨励事業(能代市)開催

11月3日、秋田県能代市において、内閣府との共催で男女共同参画宣言都市奨励事業「能代市男女共同参画宣言都市記念式典」が開催されました。

記念式典では、内閣府から男女共同参画の現状や政府の取組等について報告があった後、エンパワメント・センター主宰の森田ゆり氏により、「子どもの生きる力を育む男女共同参画」と題した記念講演が行われ、人のしあわせとは、「愛されること、ほめられること、人の役に立てること」であり、次代を担う子どもの権利条約には、「生きる、守られる、育つ、参加する」の4つの柱があると語られました。

続いて、地元の能代北高校書道部による書道パフォーマンスがステージ上に披露され、参加者一同で能代市男女共同参画都市宣言文を群読しました。

さらに、男女共同参画推進委員会会長の加賀谷七重氏のコーディネートのもと、森田ゆり氏、北川裕子氏、佐々木貴信氏、佐々木久美子氏によるパネルディスカッションが行われ、共同参画に対する熱い思いが語られました。会場からは夫婦間での互いの呼び方や紹介について質疑があるなど、ステージと観客席が一体となって盛り上がりました。

News 3 <国立女性教育会館> 「人身取引に関する日タイ合同ワークショップ」の開催

11月8日~22日まで、「人身取引に関する日タイ合同ワークショップ」研修が行われました。JICA5年プロジェクトの本邦研修として、国立女性教育会館が実施しました。タイの人身取引被害者保護対策に携わる関係者15名が来日し、両国の相互理解を深め、タイにおける多分野協働チーム(MDT)の連携機能・活動の強化に資する方策を検討することを目的としています。研修では、人身取引対策行動計画に基づき、内閣官房、内閣府男女共同参画局、外務省、警察庁、法務省、厚労省、国際移住機関の取組についての講義、千葉県、埼玉県の公的・民間女性保護施設等や県警の見学、在日タイ人を含むNGO関係者との意見交換を行いました。会館では、人身取引に関する取組、女性関連施設の役割、女性情報や相談員研修に関する講義を受けました。20・21日には、全国シェルターシンポジウムで、タイの状況や活動について発表しました。今回の研修で、参加者は、日本の人身取引対策行動計画に基づいた施策を中心に、関係機関や官民の役割、法制度の違いについて理解を深めた成果を、今後、タイで活かしていくことになります。

News 4 <内閣府> 男女共同参画宣言都市奨励事業(南越前町)開催

11月13日、福井県南越前町において、内閣府との共催で男女共同参画宣言都市奨励事業「南越前町男女共同参画宣言都市記念式典」が開催されました。

オープニングアトラクションで幕を開けた記念式典では、男女共同参画川柳・絵画表彰後、南越前町男女共同参画都市宣言文の群読が行われ、男女共同参画社会を町民と行政が一体となって創りあげていくことを誓いました。

続いて、内閣府から男女共同参画の現状や政府の取組等について報告があった後、ノンフィクション作家の吉永みち子氏により、「自分らしく生きるために」と題した記念講演が行われました。会場からは、「ユーモアを交えながら『参加』ではなく『参画』が大事であることを話されるなど、男女共同参画の意義と課題を分かりやすく説明され、とても楽しく大変有意義な時間を過ごせた」等の感想が聞かれました。

最後に、エンディングアトラクションとして南越前町混声合唱団「四季」による合唱が行われ、自分たちの故郷である南越前町を自分たちの手で守り、盛り上げていこうという思いを新たにしたところで式典が終了しました。

News5 <内閣府> 男女共同参画ヤングリーダー会議を開催

11月18日~19日、地域における男女共同参画社会の形成に向けた取組を促進することを目的として「男女共同参画ヤングリーダー会議」を開催し、全国各地から近い将来地域のリーダーとして活躍が期待される男女69名が出席しました。

会議では、内閣府からの施策説明に続き、中央大学教授の広岡守穂氏による「地域における男女共同参画の推進について」と題した講演が行われ、自身の体験・活動に基づいた身近なテーマを基に男女共同参画の在り方について、分かりやすく興味深いお話をいただきました。

その後、各班に分かれて希望するテーマに基づいた討議を行い、各出席者の地域における活動内容や取組を進める上での問題点などについて活発な話し合いが行われました。

最後に、班別討議内容の発表と意見交換を行い、出席者からは、同じ意識を共有する方々の様々な意見に触れることができ大変参考になったとともに、会議で築いたネットワークを地域に持ち帰り、今後の活動に活かしていきたいという意見が寄せられました。

News 6 <内閣府> 男女共同参画宣言都市奨励事業(菊池市)開催

11月20日、熊本県菊池市において内閣府との共催で男女共同参画宣言都市奨励事業「菊池市男女共同参画宣言都市記念式典」が開催されました。

オープニングイベントの市内合唱団による男女共同参画イメージソング「こころ ひとつ」の合唱で幕を開けた記念式典では、内閣府より男女共同参画の現状や政府の取組等について報告があった後、男女共同参画に関する作品コンクール入賞者表彰が行われました。

続いて、菊池市男女共同参画都市宣言文の群読が行われ、だれもが自分らしくいきる喜びを実感できる菊池市を目指すことを誓いました。

さらに、中央大学教授の広岡守穂氏により、「妻が僕を変えた日~これからの生き方 働き方~」と題した記念講演が行われました。地域社会を通して豊かな人間関係を作る必要性や、妻が子育て中に自分育てをしたいことに気づきそのことを応援したこと、誰もが「自分育て」のチャンスを公平に受けることのできる社会づくりが大切とのお話がありました。参加者からは、「自らの体験談でとても共感できた」「男女の支え合いで地域や社会を創る必要性がある」等の感想が寄せられました。

News 7 <内閣府> NPO法人日本BPW連合会との共催で「女性と経済」に関するシンポジウムを開催

11月27日、エル・パーク仙台にて、男女共同参画推進連携会議・NPO法人日本BPW連合会との共催で、「地方発!『女性と経済』~地域を変える女性起業家たち~女性の元気が日本経済を元気にする!」をテーマに、2010 APEC WLNサイドイベントが開催されました。

第1部では、さとみの漬物講座企業組合理事長の新関さとみ氏、農家レストラン「ふみえはらはん」経営の渋谷文枝氏、農家レストラン「もろや」オーナーの萱場市子氏、株式会社藤崎の食品部商品担当係長の庄子知秀氏より、起業の契機、自然・文化を活かしたふるさと活性化等の報告と今後の展望等について、それぞれ事例発表がありました。

第2部では、(社)農山漁村女性・生活活動支援協会専務理事の齋藤京子氏をコーディネーター、上記4名をパネリストに、女性の起業者が事業を拡大し、地元を活性化するにあたっての問題点やその解決策・ノウハウ等の情報交換が行われました。会場と一体となって、これからの女性の起業など男女共同参画社会実現に向けて、数々の「名言」や「アイデア」が飛び出し、有意義なシンポジウムでした。

News 8 <内閣府> 国・地方公共団体等における男女共同参画関連表彰一覧を更新

男女共同参画推進連携会議では、男女共同参画の啓発活動の一環として、国・地方公共団体等が実施している男女共同参画関連表彰に関する情報を集約し、同会議事務局である内閣府男女共同参画局HPに掲載しています。

具体的には、平成11年から行われている国・地方公共団体等の表彰の中で、企業や団体等を対象として、(1)女性の採用比率・職域の拡大、管理職への登用等、(2)仕事と生活の調和(ワ-ク・ライフ・バランス)両立支援、男女ともに働きやすい職場環境づくり、子育て支援等を内容とした表彰を対象としています。

この一覧は、大学における研究や企業・地方公共団体における取組の参考として活用され、この情報収集及び掲載は、平成20年度から実施しており、今回は平成22年10月31日現在の情報を更新しました。

同日現在、国・地方公共団体合わせて、100の表彰が実施されており、既に終了した表彰を含めると、2,266の企業・団体(重複されたものを含む)が表彰されています。

(参照先)

http://www.gender.go.jp/commendation/hyosyo_kuni_chiho.html