「共同参画」2011年 1月号

「共同参画」2011年 1月号

行政施策トピックス 4

全国女性会館協議会第54回全国大会 男女共同参画センター横浜で開催
“女性関連施設のゲンバが熱い!”

全国の男女共同参画センター、女性センター(以下、女性関連施設)をつなぐわが国唯一の民間ネットワーク組織である全国女性会館協議会では、設立の1956年以来、毎年、各地の女性関連施設を会場に、全国大会を開催しています。第54回目を迎えた今年は、横浜市男女共同参画推進協会との共催で10月24日(日)、25日(月)両日、男女共同参画センター横浜を会場に「女性関連施設のゲンバが熱い!」を全体テーマとして開催しました。

ちょうど、24日はセンター横浜の年1度のまつりの開催日にもあたり、屋外にも市内で活動する市民グループがたくさんのテントを出して、にぎやかな1日になりました。市民グループのテントに混じって、全国女性会館協議会、マイクロソフトの支援を受けて起業した盛岡、沖縄、横浜の女性起業家もそれぞれの商品をもちよって「北から南からハッピーテント」に集いました。


沖縄県石垣島から「女性起業家ハッピーテント」に出展の花谷友子さん

館内のホールでは岡島敦子内閣府男女共同参画局長、板東久美子文部科学省生涯学習政策局長の来賓挨拶に続いて、坂東眞理子昭和女子大学学長の基調講演「今を生きるわたしたちと男女共同参画」、坂東さんと直木賞作家重松清さんの対談「働く・暮らす・生きるの“バランス”」が行われ、横浜市民300人のほか、全国からの女性関連施設関係者150人が、時に笑いを誘うお二人のお話しを堪能しました。

全国の女性関連施設の際立った取組を表彰する事業企画大賞の表彰式も併せて行われました。今年の大賞には広島市女性教育センターのメディアウォチング事業が選ばれました。

全国大会は、各地の女性関連施設のスタッフ等関係者が集い、情報交流、意見交換を行うなかで、資質の向上やネットワークの強化を目指すもので、女性関連施設の研修の一端を担ってもいます。

そこで、全国大会2日目は、現場のスタッフがいま必要としている研修を、ということで、全体を3つの時間帯に分け、それぞれ少人数での複数のプログラムを同時に実施しました。参加者は各自の関心と必要によって、時間帯ごとに講座を選んで参加するという趣向です。


横浜の事業を俎上に、女性関連施設職員による事業検討会

最初の時間帯は、「男女共同参画基礎講座」。橋本ヒロ子さん、皆川満寿美さんらを講師に、「男女共同参画をめぐる国際的動向」「男女共同参画NOW~ニュースを読み解く」「第3次男女共同参画基本計画と男女共同参画センターの今後の事業」の3本を、同時に実施しました。

続いて、横浜市男女共同参画推進協会で実際に実施している事業を俎上に載せて検討する事業検討会です。「働きづらさに悩む若い女性への支援事業」「自助グループ支援事業」「男女共同参画の裾野を広げる市民・NPO等との協働事業」「新規ユーザー獲得のためのIT活用事業」など、それぞれ5本ずつの事業を2つの時間帯に分けて、計10本取り上げました。

事業の説明はその事業を実際に担当している横浜の職員。進行は、当該事業に関心をもつ各地の女性関連施設で働くスタッフという全国女性会館協議会ならではの連携のなかで、好評のうちに大会は終了しました。全国大会の全容は、全国女性会館協議会のホームページに掲載されています(http://www.j-kaikan.jp/)。

2011年度は富山県民共生センターで10月28日(金)29日(土)に開催です。

(全国女性会館協議会 桜井陽子)