「共同参画」2010年 11月号

「共同参画」2010年 11月号

共同参画情報部 News

News 1 <内閣府> 苦情処理取りまとめ結果公表

男女共同参画局では、男女共同参画社会基本法第17条に基づき、男女共同参画社会の形成の促進等の施策(以下「男女共同参画関係施策」という。)についての苦情処理及び男女共同参画に関する人権侵害事案の被害者の救済状況について、毎年度国と地方公共団体の取組状況を調査し、男女共同参画会議の下に設置された監視・影響調査専門調査会に報告しています。

9月14日に平成21年(度)の状況について報告しました。

平成21年度の男女共同参画関係施策についての苦情処理件数は、国で1,662件(注1)、都道府県・政令指定都市で40件(注2)となっています。また、男女共同参画に関する人権相談及び人権侵害における被害者救済に関する処理状況についてみると、法務省の人権擁護機関が平成21年中に取り扱った女性に関する人権相談等件数は38,796件ありました。都道府県・政令指定都市が平成21年度中に受け付けた人権侵害相談等件数中、配偶者等からの暴力に関するものが91,778件と最も多く、年々増加傾向にあります。

(注1)平成21年度に受付及び処理を行った件数

(注2)平成21年度新規受付・既受付件数(平成20年度以前に受け付け、当該年度末において未処理のもの)

News 2 <内閣府> WLNサイドイベント(男女共同参画推進連携会議・新宿区・早稲田大学)を開催

9月18日、早稲田大学国際会議場にて「自分らしく生きるための力(キャリア)-女性の経済活動への参画と自立-」をテーマに、シンポジウムが開催されました。

まず、2010APECWLN実行委員会の内永ゆか子委員長から、「仕事からの贈り物」と題した基調講演が行われました。

続いて「未来を拓く私たち女性」をテーマに、早大男女共同参画推進委員会副委員長の村田晶子教授をモデレーター、更生施設「けやき荘」所長の熊谷真弓氏、日本女子大学講師の島田京子氏、お茶の水女子大学学長特命補佐の坪田秀子氏、新宿区長の中山弘子氏、有限会社スカイビジネス代表の奈良順子氏をパネリストに、パネルディスカッションが行われました。

午後からは、桜美林大学助手の林加奈子氏、早大講師の新井浩子氏、同講師の安部芳絵氏、同助教の鴨川明子氏がコーディネーター、熊谷氏・島田氏・坪田氏・奈良氏がパネリストになり、4つのグループセッションが行われたほか、早大、お茶の水女子大、桜美林大、ICU等の多くの学生ボランティアも企画運営等に携わりました。

News 3 <内閣府> 横浜シンポジアで女性を応援するパネルディスカッションを開催!

9月22日、男女共同参画推進連携会議・横浜市・横浜商工会議所との共催で、APEC女性リーダーズネットワーク(WLN)会合関連イベント「キャリアを拓く 私らしく」が開催されました。

まず、2010APECWLN実行委員会実行委員で、元日本BPW連合会会長の平松昌子氏のコーディネートのもと、横浜市長の林文子氏、廈門天能電子株式会社取締役社長のウー・フイ・ファング(惠芳)氏、イムノエイト株式会社代表取締役社長の谷口郁子氏によるパネルディスカッションが行われました。この中で、「女性が経済活動に参画することの意義、夢を実現させて自分らしく働き続ける」をテーマに、自身の信念やチャレンジ、築いてきたキャリアについて語られ、参加者の意見も合わせて、これから新たな一歩を踏み出す女性たちに応援メッセージ(Yokohamaメッセージ)を発信しました。

続いて、参加者との交流タイムでは、名刺交換や意見交換が活発に行われ、女性のビジネスネットワークが広がっていました。

News 4 <内閣府> 理系女性のためのシンポジウムを開催!

9月22日、女性と仕事の未来館にて、男女共同参画推進連携会議・J-Win・IEEE JC WIEとの共催で、「理系女性のためのグローバルキャリアディベロップメント-APECエコノミーのロールモデルに学ぶ-」をテーマに、APEC/WLN会合サイドイベントが開催されました。

まず、2010APECWLN実行委員会副実行委員長で、リコーITソリューションズ株式会社取締役会長執行役員の國井秀子氏から、「日本企業におけるジェンダーバイアスの現状と施策」と題した基調講演が行われました。

続いて、「理系女性のためのグローバルキャリアディベロップメント」をテーマに、東京工業大学学術国際情報センター教授の山口しのぶ氏をモデレーター、IEEE WIE会長のイレーナ・アトブ氏、北カトリカ大学准教授のエリザベス・ボン・ブランド氏、青島大学副学長のシャオ・フォンジン氏、日本電信電話株式会社NTTサービスインテグレーション基盤研究所主幹研究員の松浦由美子氏、ソニー株式会社システム技術研究所シニアリサーチャーの松山科子氏をパネリストに、ディスカッションが行われました。

News 5 <内閣府> NPO法人J-Winとの共催でグローバルリーダーを目指す女性のためのセミナーを開催

9月22日、東京大学情報学環・福武ホールにて、男女共同参画推進連携会議・J-Winとの共催で、「グローバルリーダーを目指して~グローバルに活躍するAPECの女性エグゼクティブたち~」をテーマに、APEC/WLN会合サイドイベントが開催されました。

まず、G&S Global Advisors Inc. 代表取締役社長の橘・フクシマ・咲江氏から、「グローバルリーダーの条件」と題した基調講演が行われました。

続いて、「グローバルリーダーを目指して」をテーマに、J-Win副理事長の佐々木順子氏をモデレーター、株式会社あおぞら銀行常務執行役員人事担当のアキレス美知子氏、Sr Dir, Public & Industry Policy Office, BANYU PHAEMACEUTICAL CO., LTD.のエリザベス・コブス氏、Executive VP and COO of Prudential of Koreaのビー・オー・ソーン氏、Regional Channels Manager, Agfa ASEANのテリー・テオ氏をパネリストに、活発なディスカッションが行われました。終了後のアンケートでは満足度が非常に高いという評価が大半でした。

News 6 <内閣府> 堺市で女性と経済に関するシンポジウムを開催!

9月23日、堺市民会館大ホールにて、男女共同参画推進連携会議・ユニフェム(国連女性開発基金)日本事務所・堺市・堺市女性団体協議会・堺商工会議所との共催で、「女性パワーで 新たな経済社会を!~ワーク・ライフ・バランスで家庭・地域・企業が元気に~」をテーマに、APEC女性リーダーズネットワーク(WLN)会合関連イベントが開催されました。

「女性のエンパワーメントのための指針」賛同企業・団体認証式では、2010年3月8日の国際女性デーにユニフェムが国連グローバル・コンパクトと共に発表した同指針に、日本で初めて署名した25の企業と団体へ、認証状が授与されました。

続いて、堺市女性団体協議会山口典子委員長によるコーディネートのもと、国連女性開発基金モエズ・ドレイド事務局次長、シャープ株式会社谷口信之取締役兼執行役員、P&Gジャパン株式会社野上麻理バイスプレジデント、関西学院ルース・M・グルーベル院長をシンポジストに招き、“女性パワーの活用が新たな経済社会の創造になる”というシンポジウムが開催されました。

News 7 <日本女性会議2010 きょうと実行委員会/京都市> 「日本女性会議2010きょうと」(京都市)を開催

10月1日~10月3日の3日間、京都市の国立京都国際会館において日本女性会議が開催されました。

27回目となる今回は、「ひとりひとりが輝く、色彩あふれる世界へ」をテーマに、約3,200名の参加者が集い、男女共同参画について熱く語り合いました。

1日目は、まず受付で京都府下の授産施設で作った風呂敷に包まれた大会資料を配付した後、ジェンダー平等、女性への暴力やワーク・ライフ・バランスなど11のテーマに分かれた分科会を同時開催、夕方からは約1,000名の方が参加された交流会を開催しました。

2日目は、オープニングパフォーマンスとして茂山狂言会による狂言「濯ぎ川」からスタート。内閣府男女共同参画局の岡島敦子局長による基調報告や、千葉県の女性弁護士第1号として活躍してこられた渥美雅子さんとその夫の剛治さんによる対談と講談、また午後からは「異世代コミュニケーション~未来へつなぐ男女共同参画~」をテーマにしたパネルディスカッションを行い、「次の世代のために、生きづらさという荷物を置いていく時が来ている。」と呼びかけ、盛況のうちに大会が終了しました。

News 8 <内閣府> 全国男女共同参画宣言都市サミットinおおふなとを開催

大船渡市では、10月8日に「全国男女共同参画宣言都市サミットinおおふなと」を開催し、全国から1,100名の参加をいただきました。

内閣府から男女共同参画の現状や政府の取組等について報告された後、弁護士の住田裕子氏により「老若男女共同参画 動き出そう ともに笑顔の社会をめざして」と題し、基調講演が行われました。講演では、社会への女性参画と積極的にチャレンジすることの大切さを、自身の体験談にユーモアを交えながら話されました。そして、「男女共同参画は女性が偉くなることではなく、女性の活躍で地域が良くなり、最終的に平和になること」と結び、満場の拍手を浴びました。

後半は、もりおか女性センター長の平賀圭子さんをコーディネーターに男女共同参画宣言都市である神奈川県相模原市、兵庫県宝塚市、大船渡市の3名の市長によるシンポジウムが行われ、各市の施策展開や、女性の登用など男女共同参画推進への意気込みが熱く語られました。最後は、三市により共同宣言が読み上げられ、盛況のうちに幕を閉じました。

News 9 <国立女性教育会館> 「平成22年度女性のエンパワーメント国際フォーラム」実施報告

国立女性教育会館は、10月9日(土)に女性リーダーの育成に果たす教育の役割をテーマとして、「平成22年度女性のエンパワーメント国際フォーラム」を開催しました。第一部ではイン・カンタ・パビーカンボジア王国女性省大臣と目黒依子上智大学名誉教授による基調講演がおこなわれました。第二部のパネルディスカッションでは「女性のエンパワーメントとリーダーシップ:生涯教育の貢献」について、国際機関、韓国、アフガニスタン等の事例報告がなされました。

一部と二部の間におこなわれたポスターセッションでは、「国際フォーラム」に先立って会館が実施した「アジア・太平洋地域の女性リーダーエンパワーメントセミナー」の14名の研修生が説明を担当し、各国のジェンダー平等政策について参加者と活発な情報交換がおこなわれました。