「共同参画」2010年 9月号

「共同参画」2010年 9月号

取組事例ファイル/企業編

パイオニア株式会社

「笑顔と夢中が響き合う」職場を目指して

パイオニアでは、2005年に女性活躍推進の社長直轄プロジェクトが発足、2008年には専任組織を設置し、以来「性別などにかかわらず、多様な社員が自らの能力を発揮し、それぞれの職場・業務で果たすべき役割に意欲的に、そしていきいきと取り組む」ダイバーシティマネジメントへの第一歩として取り組みを続けてきました。2010年には業績悪化に伴う組織改編により専任組織は解消せざるを得ませんでしたが、ダイバーシティ推進担当者を置き、途切れないよう取り組みを続けています。

2011年4月の新企業ビジョン「街でも家でも車でも、笑顔と夢中が響き合う」の制定に伴い、この実現に繋がる「笑顔と夢中が響き合う」職場づくりを目指して、引き続き環境整備に取り組んでいきます。

2015ビジョン(ありたい姿)
2015ビジョン(ありたい姿)

「対話集会」の開催

男女、年齢などの垣根なく、様々な人との「対話」を通じてコミュニケーションの大切さ、楽しさを感じてもらうため、2010年秋から2ヶ年計画で全社員対象の「対話集会」を進めています。2011年度はビジョンにある“響き合う”にちなんで“共感”を通して“行動”に結びつける「共鳴」を主題に展開していますが、この“共感”は社員相互が多様性を認めあう第一歩として、職場風土づくりに貢献するものと考えています。

「メンター制度」の活用

豊かな価値ある人間関係を組織の中に積極的に作り出し、社員のキャリア設計や成長にプラスの影響を与える活動として、2007年にメンター制度を導入しました。女性管理職を対象にスタートしたこの制度は、いまでは若手女性社員や男女幹部候補者にまで対象を拡大しています。

メンター・メンティ合同顔合せ会の様子
メンター・メンティ合同顔合せ会の様子

「次世代育成支援」の取り組み

2005年から両立支援に関する取り組みを推進し、2007年には次世代認定マーク(「くるみん」)を取得しました。以来、制度の拡充と、次世代育成支援活動の社内広報に注力し、意識啓発を進めてきました。2010年4月より第三期がスタートし、(1)制度、活動の更なる周知 (2)意識啓発、風土醸成の継続 (3)仕事と家庭の両立支援体制の強化 を新たなテーマに設定し、引き続き「仕事と生活の調和の推進」「仕事と子育ての両立の推進」の両面から取り組んでいます。

「ワーク・ライフ・バランス(WLB)推進」への取り組み

「仕事と生活の調和の推進」の具現化に向けて、「WLB推進」に取り組んでいます。「多様な働き方」、「健康で豊かな生活のための時間の確保ができる働き方」の実現を目指し、育児をする女性社員への支援としては、在宅勤務の試行導入や、社員再雇用制度の拡充、育児短時間勤務の期間延長、フレキシブル型短時間勤務制度の導入をしました。

(人事部)

会社概要/パイオニア株式会社

1947年5月設立、従業員数29,046名(連結ベース:2010年3月末現在)。企業理念「より多くの人と、感動を」の下に、先進的で高品質かつ高い付加価値を持つエレクトロニクス製品により、新しい顧客価値の創造を目指した企業活動を行っている。