「共同参画」2010年 8月号
連載 その3
平成22年度 女性のライフプランニング支援総合推進事業
委託先団体の取組の紹介
文部科学省生涯学習政策局男女共同参画学習課
文部科学省では、昨年度より地域における女性のライフプランニング支援事業を実施しており、平成22年度は、全国6か所に委託し、各ライフステージの女性が、将来像を描くことができ、目標を持って自らの能力を開発できるようなライフプランニング支援に係る学習プログラムの開発及びライフプランニングに資する調査研究を行います。
1.ライフプランニング支援に係る学習プログラムの開発
(1)特定非営利活動法人育て上げネット(東京都)
地域若者サポートステーションを利用する、働きたいけど働けない、働くことに希望が持てない若年無業の女性に対し、長期的な視点で自らの生き方を捉えられるような「ライフプランニング」と各ライフイベントが起こる段階で、再度、社会的・職業的に困難に陥ることのない「キャリア形成」について併せて学習できるプログラムを開発します。
(2)財団法人横浜市男女共同参画推進協会(神奈川県)
これまで男女共同参画センターの就業支援、チャレンジ支援において対象としてきた「生徒・学生」、「会社員(労働者)」、「妻」、「母」といった女性ではなく、学校、職場、家庭、地域などに確たる所属がなく、生活困難を抱える若年の独身女性を対象としたプログラムを開発します。
(3)特定非営利活動法人男女共同参画フォーラムしずおか(静岡県)
ロストジェネレーション世代と呼ばれ、いわゆる就職氷河期を経験し、現在も不安定な雇用環境に置かれている30歳前後世代(アラサー世代)の独身女性を対象に、自分を見直す学習プログラムを開発します。
(4)特定非営利活動法人関西こども文化協会(大阪府)
女子中高生を対象に、意識調査を行い、各年代のニーズや課題に合わせた社会資源を調査し、ワークシートや情報をライフプランニング手帳のコンテンツとしてまとめ、これを活用した学習プログラムを開発します。
2.ライフプランニング支援に資する調査研究
(1)特定非営利活動法人全国女性会館協議会(東京都)
男女共同参画センター等における望ましい事業評価の段階的構造を把握して、事業分野ごとの評価、さらには組織全体の評価が可能になる総合的事業評価について調査研究を行います。
(2)みずほ情報総研株式会社(東京都)
女性教諭のライフプランニングのあり方について検討するため、女性教諭や教育委員会を対象にアンケート調査を実施し、女性の管理職が少ない要因について調査研究を行います。
○ワークショップ「女性のライフプランニング支援~今後の展開とライフプランニング模擬講座」開催案内
毎年、独立行政法人国立女性教育会館にて開催される「男女共同参画のための研修と実践の交流推進フォーラム」の分科会の一つとしてワークショップを開催します。
内容はライフプランニング支援の必要性をテーマにした基調講演と模擬講座を予定しています。是非、皆様、ご参加いただきますようお願いします。
なお、お申し込みは、独立行政法人国立女性教育会館までご連絡下さい。
○「男女共同参画のための研修と実践の交流推進フォーラム」
・会場
国立女性教育会館(NWEC)
〒355-0292 埼玉県比企郡嵐山町大字菅谷728番地
・期日
平成22年8月27日(金)~8月29日(日)
(文部科学省提供のワークショップは、8月27日(金)15:30~17:30)
・HPアドレス