「共同参画」2010年 7月号

「共同参画」2010年 7月号

取組事例ファイル/自治体編

男女がともに輝く京都をめざして
京都府

京都府では「京都府男女共同参画推進条例」「新KYOのあけぼのプラン」に基づき、男女共同参画推進の取組を総合的に進めています。

「オール京都でワーク・ライフ・バランスを推進」

行政、経済界、労働界、学識経験者、地域団体等幅広い関係機関からなる京都雇用創出会議では、オール京都体制によるワーク・ライフ・バランス推進の取組を進めています。

今夏には、子育てしながら働きたい方、ひとり親家庭の方のニーズに応じて保育所等の子育て支援サービスの情報提供から職業紹介までワンストップでサポートする「マザーズジョブカフェ」(仮称)を府男女共同参画センター内に開設する予定です。窓口には総合的なコーディネートを行う「ママさんコンシェルジュ」を配置し、就職活動中等の一時保育や、子どもを預けて受講できる職業訓練も実施します。

また、行政、大学、地域団体、企業等で構成する推進会議を中心に、地域の多様な主体が協働して、地域でのワーク・ライフ・バランス推進に関する課題や効果的な地域活動を提案・実践するプラットフォームの設置も予定しています。

オール京都体制による京都雇用創出会議
オール京都体制による京都雇用創出会議

参加者を地域力に!「京都府女性の船」「KYOのあけぼのフェスティバル」

「京都府女性の船」は、積極的に地域活動に参画し貢献しようとする女性リーダーを育成するため、府内から公募した女性参加者に、舞鶴から小樽までの船上研修・訪問地(北海道)での女性団体との交流などを行うもので、昭和56年にスタートし、今年第30回という節目を迎えました。これまでの修了生は約3,000人で、研修での経験やネットワークを活かして多彩な活動を展開し、地域における男女共同参画推進の大きな力となっています。

また、女性のチャレンジや活躍をアピールする場として、毎年「KYOのあけぼのフェスティバル」を開催しており、様々な分野で活躍する女性に「京都府あけぼの賞」を授与しています。昨年度は「男女(とも)に育む 京都の知恵と力」をテーマに、ハープ奏者の内田奈織さん、京都外国語大学教授のジェフ・バーグランドさん、山田啓二京都府知事の対談や、ワークショップ、女性起業家や府内の女性団体等の作品を集めた「あけぼのバザール」等を実施しました。約1,200名の府民の参加により、フェスティバル全体を通して積極的な交流が図られました。

  • 「京都府女性の船」北海道への船上にて
    「京都府女性の船」北海道への船上にて
  • 「第21回KYOのあけぼのフェスティバル2009」対談の様子
    「第21回KYOのあけぼのフェスティバル2009」対談の様子

「女性チャレンジオフィス」

起業・NPO創業を目指す女性のためのインキュベーション施設として、平成17年から「女性チャレンジオフィス」を開設しています。商工会議所やNPO等による入居者への起業・創業支援や相談を行い、府内の女性の起業等を応援しています。卒業生の中には、経済産業省「日本を代表する『ソーシャルビジネス』55選」に選定されるなど、社会に大きく貢献している起業家も育っています。

(京都府府民生活部男女共同参画課)

京都府は、日本列島のほぼ中央に位置し、北は日本海に面して南北に細長い形をしています。千年以上にわたって日本の都であった京都は、寺社を中心に17の世界文化遺産があり、いまでも日本の伝統・文化の中心地として、国内外から多くの観光客が訪れています。2011年秋には「こころを整える~文化発心(ほっしん)」をテーマに京都の文化を集大成する「国民文化祭」が京都府で開催されます。府内各地から京都の文化を全国に発信していきます。