「共同参画」2010年 1月号

「共同参画」2010年 1月号

行政施策トピックス1

女性首長大集合!~地域・子育て・男女共同参画~
内閣府男女共同参画局総務課

平成21年12月19日(土)、女子差別撤廃条約採択30周年を記念して、「女性首長大集合!~地域・子育て・男女共同参画~」を開催しました。

全国の1,842地方自治体の中で、地域の行政の最高責任者として、29名の女性首長が活躍していますが、まだまだ非常に少ない状態です。今回の会合は、全国の女性首長が初めて集まるものであり、女性の視点で地域社会をより良いものにしていこう、もっと意思決定の場や政治の場に女性の参画を進めようというメッセージを社会に広く発信する目的で開催されたものです。

会合には、福島みずほ内閣府特命担当大臣の呼びかけにより、北海道から沖縄県まで22名の首長が集まりました。会場には約180名の方にご参加いただき、内閣府地下講堂も満席となりました。

会合では、各首長から、4分間ずつメッセージをいただきました。地域の待機児童の解消のための保育所整備や、子育て支援のためのネットワーク作りなどの子育て支援策、男女共同参画、NGOや地域住民との協働による街づくりなど、力を入れている取組の紹介のほか、自治体のユニークなPRや、国の政策への意見もありました。さらには、首長自身が政治家に立候補することを決意した経緯のエピソードや、政治家は女性の持つ優れた共感力や日常生活での経験を生かせる仕事であり、殊に市長や町長は住民の皆さんと共感しながら働ける本当に楽しくすばらしい仕事なので、会場の女性の皆さんにも是非挑戦してほしいというメッセージもありました。

2時間の間、休憩なく、内容の濃いメッセージが続く会議となりましたが、各首長の個性と魅力あふれるお話によって、最後まで、熱気と真剣さがあふれ、ユーモアに富んだお話には、和やかな笑いも起こりました。

また、「大集合」を記念して、参加首長一同と福島大臣による宣言をまとめ、福島大臣、高橋はるみ北海道知事、東門美津子沖縄市長、太田貴美京都府与謝野町長から発表しました。

宣言(抄)

一 女性の活躍で、社会を変えよう!女性も男性も一人ひとりが生き生きと活躍し、暮らせる社会を目指します。

一 意思決定の場にもっと女性を!政治、経済、社会、文化などあらゆる分野における意思決定過程への女性の参画を拡大します。

一 地域から加速しよう!男女共同参画や、子育て支援など身近な問題に積極的に取り組み、暮らしやすい地域社会を目指します。

一般参加者のアンケートでは、44%の方から「非常に有意義」、41%の方から「有意義」との回答をいただき、また、

・もっと長く話を聞きたかった。

・各首長が魅力的。その頑張りはすがすがしく、勇気・元気をもらった。

・非常に有意義で、続けてほしい。

・意思決定の場における女性の参画を強力に進めてほしい、男性の意識も女性の意識も変えていくことが重要。

などのコメントをいただきました。

※会合の詳細は、内閣府にも掲載する予定です。http://www.gender.go.jp/

福島大臣のあいさつ 女性首長たちが大集合