「共同参画」2009年 11月号

「共同参画」2009年 11月号

リレートーク

Relay Talk 1 熊本県男女共同参画 推進員 庭田 孝男

  • 庭田 孝男
  • 介護支援専門員として、訪問活動を始めた頃になりますが、高齢者宅を伺う度に、その家の『お嫁さん』が家事と介護に追われ、大変な負担がかかっている現状を目の当りにし、胸が痛む思いをしました。その体験が、男女共同参画社会を考えるようになったきっかけだったと思います。

     今年度からは、職場である介護老人福祉施設 紀水ナーシングホームの施設内に男女共同参画推進委員会を設置。女性が大半を占める介護職員には、主に“ワーク・ライフ・バランス”についての研修会を実施し、『男女ともに働きやすい職場づくり』、さらに『子どもを育てながら働き続けるための職場づくり』をモットーとして、積極的に取り組んでいます。

    これまで社会教育活動の一環として、地域で少林寺拳法を子ども達に指導しています。2人の息子も一緒に参加していますが、最近は、私にとってもそれが何より、子どもと時間を共有できる大切なひとときとなっています。

Relay Talk 2 北九州市立男女共同参画センター“ムーブ” ミュージカル『扉(ドア)の向こうに』

  • ミュージカル『扉(ドア)の向こうに』
  • ムーブでは平成7年7月の開所を記念し、毎年7月の1カ月間「ムーブフェスタ」を行っています。今年のテーマは「男女共同参画―心をつなぐ、夢をつなぐ、未来へつなぐ」。そのオープニングイベントとしてオリジナルミュージカル『扉(ドア)の向こうに』を制作しました。仕事、家庭、介護、結婚、夫婦などの視点から共同参画を実感できる内容です。

    出演者は一般公募し、年代、性別、舞台経験の有無など様々なメンバーが思いを一つにして練習に励み、7月4日に昼夜2回上演しました。観客数も約1,000人を数え「感動した」「共同参画を心で感じることができた」とご好評をいただきました。

    ムーブでは各種事業、相談業務、ジェンダー関連の情報誌の発行や白書の出版等を行っています。また指定管理者である?アジア女性交流・研究フォーラムと連携し、より多彩な事業展開を企画中です。どうぞご期待下さい。