「共同参画」2009年 11月号

「共同参画」2009年 11月号

共同参画情報部 News

NEWS 1 <内閣府> 基本問題・計画専門調査会ワークショップの実施

8月29日(土)、男女共同参画会議基本問題・計画専門調査会は、第3次男女共同参画基本計画の策定に向けた検討の参考とするため、独立行政法人国立女性教育会館主催の「男女共同参画のための研究と実践の交流推進フォーラム(NWECフォーラム)」において、鹿嶋敬会長代理がコーディネーターとなり、ワークショップ「あなたが描く新しい男女共同参画のデザイン図」を実施しました。

ワークショップには48名の方に御参加いただき、「女性の活躍促進」、「地域における男女共同参画の推進」、「生活困難問題への対応」、「ワーク・ライフ・バランス」の4つのテーマに分かれて、男女共同参画を推進していく上での課題や取組などを話し合っていただきました。全国から集まった行政関係者や女性団体・NPOのリーダー、研究者、主婦など様々なバックグラウンドを持つ参加者によって、それぞれの経験や知見に基づくグループごとの案が発表されました。

本ワークショップの結果については、9月28日(月)の基本問題・計画専門調査会で報告され、鹿嶋会長代理から日頃より男女共同参画に熱心に取り組んでおられる参加者から有意義な御意見を伺えたとの感想が述べられました。

NEWS 2 <内閣府> 男女共同参画フォーラム(群馬県)を開催

10月17日、群馬県、全国男女共同参画フォーラムinぐんま実行委員会との共催で、「全国男女共同参画フォーラムinぐんま」が開催されました。

主催者挨拶に続き、内閣府が男女共同参画の現状や政府の取組等について報告した後、登山家の田部井淳子氏より、「共に歩み、共に輝く~エプロンはずして夢の山~」と題した基調講演が行われました。田部井氏は、女性初の世界7大陸最高峰の登頂に成功された自らの経験から、男性と女性では体力等の差はあるものの、最後まであきらめないでやり遂げようという気持ちがあれば、男性でも女性でも、何でも成し遂げることができることをお話されました。

基調講演に先立ち、同日午前中には、2つの分科会が開催され、第1分科会では「ぐんま女性会議」が「私らしく生きる女と男」を、第2分科会ではNPO法人「ウィメンズウィルぐんま」が「ワークライフバランスって何?」をテーマに企画・実施されました。各分科会とも盛況で、パネリストと参加者が一体となったディスカッションが行われました。

NEWS 3 <内閣府> 男女共同参画推進連携会議・秋田大学との共催で セミナーを開催

10月17日、「男女共同参画シンポジウム ワークライフバランス(仕事と生活との調和)の実現に向けて~ダイバーシティ尊重の風土醸成をめざして~」が開催されました。

主催者挨拶に続いて、ノースアジア大学総合研究セン

ター長の藤本氏から「社会政策としてのワークライフバランス」、秋田魁新報社総務局人事部長の西村氏から「新聞社とくるみん」と題して基調講演が行われました。

その後、「多様な生き方・働き方について」をテーマに、同大学男女共同参画推進専門委員会委員長の渡部教授のコーディネートにより、パネリストとして、西村氏に加え、秋田県中央男女共同参画センター副センター長の佐藤氏、秋田労働局雇用均等室長の渡辺氏、秋田県生活環境文化部男女共同参画課副主幹の元野氏によるディスカッションが行われました。また、会場からも活発な意見が出され、最後にコーディネーターが「ワークライフバランスはオーダーメイド!自分自身が変わる勇気を持つことが大切」と呼びかけ閉会しました。

NEWS 4 <内閣府> 男女共同参画推進連携会議・(社)大学女性協会との共催でセミナーを開催

10月17日・18日、「全国セミナー2009 ワーク・ライフ・バランスの実践~教育・労働・生活保障(福祉を含む)の分野で~」が開催されました。

17日は、上川陽子氏(元内閣府男女共同参画特命担当大臣)の基調講演、同協会各委員会と支部からのWLBに関する調査研究報告、「ワーク・ライフ・バランスの実践」をテーマに同協会長の房野氏の司会により、パネリストとしてお茶の水女子大学名誉教授の牧野氏、東京大学社会科学研究所教授の佐藤氏、日本労働組合総連合会男女平等局長の片岡氏によるディスカッションが行われました。

18日は、教育・労働・生活保障(福祉を含む)の分科会が開催され、報告後、全体討議が行われました。教育分科会ではステレオタイプの性別役割を排除するための家庭科早期教育(性教育を含む)の必要性等について、労働分科会では意思決定への女性の参画、無償のケア・ワークを評価するための生活時間調査の必要性等について、生活保障分科会では在日外国人労働者・農村女性等のWLBを守る生活保障の必要性等について論じられました。

NEWS 5 <日本女性会議2009さかい実行委員会/堺市> 「日本女性会議2009さかい」(堺市)を開催

10月30日~11月1日の3日間、堺市において標記会議が4,000名の参加者を得て開催されました。

26回目となる今回は、本市が女性の自立と社会参加の推進に功績のあった与謝野晶子の生誕の地でもあることから、与謝野晶子がうたった詩「山の動く日きたる」を引用した大会テーマ、「山の動く日きたる~ジェンダー平等の宇宙へ~」を掲げ、堺から世界へ、ジェンダー平等を発信しました。

1日目は内閣府男女共同参画局の岡島敦子局長による基調報告や、シンポジウム「ジェンダー平等から公正で平和な星に~私にできること~」、また2つの対談「新しい女の時代へ~ジェンダー主流化アプローチがつくる未来~」、「世界の女性の現在、そして、これからの地球社会~女性差別撤廃条約と国際社会の役割~」が行われました。

2日目は、政策立案者向けセミナーやワーク・ライフ・バランス実践セミナーなど17の分野・テーマに分かれ分科会が同時開催されるなど、大盛況のうちに大会が終了しました。

NEWS 6 <内閣府> 「全国男女共同参画宣言都市サミット inのべおか」を開催

11月6日、宮崎県延岡市において、全国の男女共同参画宣言都市の情報交換や連携強化を目的に、「全国男女共同参画宣言都市サミット」が開催され、1,200名を超える参加者が来場しました。

内閣府から男女共同参画の現状や政府の取組等について報告した後、勝間和代氏(経済評論家・公認会計士)より、「みんなで日本を変えよう」と題した基調講演が行われました。経済面からの視点を中心に、少子化問題、教育問題、高齢化問題など現代社会システムの問題点を取り上げ、支えあう社会への変革、性別や年齢、経済状況などにかかわらず社会参画できる社会システムへの変革、また個人の自己変革について提言されました。

後半は、たもつゆかり氏(オフィス・ピュア代表)をコーディネーターに、男女共同参画宣言都市である兵庫県加西市、熊本県上天草市、延岡市の3名の市長によるシンポジウムが行われ、「これからの地域づくりと男女共同参画社会」をテーマに、各市の取組の現状や課題、展望について語り合い、最後に共同宣言が読み上げられ、盛況のうちに幕を閉じました。

NEWS 7 <国立女性教育会館> 「女性のキャリア形成支援推進研修」実施報告

国立女性教育会館では、平成21年10月7日~9日の2泊3日で「女性のキャリア形成支援推進研修」を実施しました。全国より女性団体・グループ等のメンバー、女性関連施設・生涯学習施設等の職員、大学等のキャリア教育支援者等64名の参加をいただきました。

本研修では、女性一人一人が置かれた状況に応じて多様なキャリアの視点に留意しながら個人の活動を社会の活動に結びつける視点を導入し、長期的視野に立った女性キャリア形成支援を内容とし、「キャリア概念を捉え直した女性のキャリア形成支援」を主題としました。

プログラムは、女性のキャリア形成についての講義や国の施策等説明、事例報告を全体で行った後、?大学生等ライフプランニング支援コース、?再チャレンジ支援コース、?社会活動キャリア支援コースの3つのコースごとにロールモデル分析、事業(学習)計画案づくりなどを行いました。

事業(学習)計画案作成にあたっては、事業(学習)計画シートに沿って計画案を作成していきました。その中で、参加者同士での情報交換、アイディアの共有、アドバイスをし合う姿が見られました。最後に、参加者全員(個人またはグループ)が計画案の発表を行い、意見交換をし、見直し修正を行いました。すぐに持ち帰って実践できる事業(学習)計画や、今ある事業を本研修で学んだことをもとに改善した事業計画、組織に提案して行っていく事業(学習)計画など、多様な取組が考え出されました。

終了後のアンケートでは、「キャリアの概念を知ることができて大変有効であった」「事業計画づくりでは普段できない外部の方の意見を聞きながらの企画をすることができ、とてもありがたかった」「様々な自治体、地域、立場の方々と意見交換を図ることができキャリア形成支援のヒントを得ることができた」等の感想が寄せられました。