「共同参画」2009年 8・9月号

「共同参画」2009年 8・9月号

共同参画情報部 News

NEWS 1 <内閣府> 苦情処理取りまとめ結果公表

男女共同参画局では、男女共同参画社会基本法17条に基づき、男女共同参画に係る施策についての苦情の処理及び男女共同参画社会の形成を阻害する要因によって人権が侵害された場合における被害者の救済状況について、毎年度国と地方公共団体の取組状況について調査を行い、男女共同参画会議の下に設置された監視・影響調査専門調査会に報告を行っています。

7月31日に平成20年度の状況について報告しました。男女共同参画にかかる施策に対する苦情の処理については、各府省庁及び都道府県・政令指定都市65自治体全てで苦情処理体制が整備されている状況であり、平成20年度の男女共同参画に係る苦情処理件数は、国で308件、都道府県・政令指定都市で67件となっています。また、男女共同参画に係る人権侵害の被害者救済・相談等件数についてみると、配偶者等からの暴力に関するものが大変多くなっており、法務省の人権擁護機関が平成20年中に取り扱った女性を被害者とする相談件数41,160件のうち夫から妻に対する暴行・虐待・強制・強要は13,356件ありました。また、都道府県・政令指定都市が平成20年度中に受け付けた人権侵害相談件数中、配偶者等からの暴力に関するものが84,472件と最も多く、増加傾向にあります。

NEWS 2 <内閣府> 男女共同参画宣言都市奨励事業(熊本県八代市)を開催

8月1日、熊本県八代市と内閣府との共催で、八代市男女共同参画宣言都市記念式典が開催されました。

式典では、内閣府から男女共同参画の現状や政府の取組等について報告があった後、男女共同参画社会をテーマに募集された標語等の入賞者の表彰が行われました。

また、今年6月の市議会において満場一致で可決された八代市男女共同参画都市宣言文の群読が行われ、男女(ひと)がともに認め合い、支え合う元気都市“やつしろ”の実現を目指すことを誓いました。

続いて、八代吹奏楽愛好会による軽音楽演奏と八代みらいネットによる寸劇「一人ひとりが輝くために・・踏み出せ、一歩」が上演されました。

さらに、NHKエグゼクティブアナウンサーの村上信夫氏により、「おやじの腕まくり」と題した記念講演が行われ、ご自身のご家族のお話なども交えながら、「おやじが変わる、家族が輝く、地域がよみがえる」を合言葉に、1994年に結成した父親たちの社会活動グループを例に、おやじ(男性)の社会参画について、軽妙な語り口でお話いただきました。

平成21年度「家庭教育・次世代育成のための指導者養成セミナー」

NEWS 3 <国立女性教育会館>
平成21年度女性関連施設・団体リーダーのための男女共同参画推進研修実施

6月18日~20日(2泊3日)、本研修を実施しました(「女性関連施設管理職コース」は、特定非営利活動法人全国女性会館協議会と共催)。

地域で男女共同参画を実現するために、推進拠点となる男女共同参画センター等の女性関連施設と地域で活動する団体・グループが連携・協働しながら事業を進めていくことが望まれています。そこで、会館がこれまで実施した女性関連施設に関する調査研究の成果を活かし、女性関連施設管理職と団体リーダーのエンパワーメント及び連携・協働関係の構築支援を本研修の主な目的としました。

全国各地から約100名が参加し、施策説明・講義を【共通プログラム】として参加者全員で課題を共有したほか、具体的な問題解決に関しては参加者の実情に即した【コース別プログラム】として「事業のあり方」「組織のエンパワーメント」「連携・協働関係の構築」について講義と実践事例を基に解決の手立てを考え合うワークショップを行い、実践力を高める研修となりました。

平成21年度「家庭教育・次世代育成のための指導者養成セミナー」