「共同参画」2009年 8・9月号

「共同参画」2009年 8・9月号

行政施策トピックス

男女共同参画推進連携会議の開催について
内閣府男女共同参画局総務課

1.男女共同参画推進連携会議とは

男女共同参画推進連携会議(以下「連携会議」という)は男女共同参画社会づくりに関し、広く各界各層との情報・意見交換その他の必要な連携を図り、国民的な取組を推進するために、平成8年9月3日に発足しました。以来、男女共同参画に関わる政府の政策や最近の情勢について広報し、広く社会に普及浸透させることを目的として活動を続けて来ました。

現在、有識者議員16名と団体推薦議員90名の106人の議員で構成されており、年2回程度、全議員により全体会議が官邸にて開催されています。全体会議では互選により決定された議長、副議長の進行で男女共同参画に関する最近の動きの説明、テーマ別の意見交換、団体の活動の紹介等が行われています。有識者議員で構成される企画委員会では連携会議の事業内容、男女共同参画に関する最近の動き等に関して意見交換が行われます。企画委員会では、一般の方を対象とした情報提供・意見交換のための「聞く会」も主催しています。

2.企画委員による小委員会活動

全議員の任期は2年となっており、男女共同参画担当大臣より依頼されます。多くの参加議員が自主的に意見交換、活動していける場としていくことや、政府と関連団体間の情報交換をより一層密にするなど、ネットワークの充実・強化を図るため、平成20年年初、企画委員が自主的に「202030小委員会」、「啓発活動小委員会」、「国・地方との連携推進小委員会」、「広報小委員会」の4つの小委員会を設置しました。次のように平成20年度の連携会議の活動計画を立案、実行し、7月3日の第26回連携会議全体会議で報告を行ったところです。

●202030小委員会

【活動目的】

「2020年までに、あらゆる分野で指導的地位に女性が占める割合が、少なくとも30%程度」の目標に向けたロードマップを作成するとともに、具体的な成果を男女共同参画推進連携会議において共有し、また連携会議の活性化を図ること。

【活動内容】

連携会議構成団体(90団体)の男女共同参画に関する具体的な取組を明確にし、女性の参画を阻む要因の分析を実施することを目的として、各界・各層で活躍する女性や、その周囲を取り巻く環境について、平成20年9月にアンケート調査を実施し、25団体より回答を得ました。

その結果、女性の参画拡大のためには、1.男性だけでなく、女性自身も含めた社会全般における固定的役割分担意識の見直し、2.男性も含めた働き方の見直しを含めた仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の実現、3.女性がキャリアデザインを行うための環境整備、能力開発のための支援(豊富なロールモデル、相談体制の整備)に取り組んでいく必要があることがわかりました。

●啓発活動小委員会

【活動目的】

女性の登用促進のための組織トップの意識改革を図ること。

【活動内容】

国の表彰(平成11年~19年)、地方自治体の表彰(平成11年~20年)、民間表彰・ランキングを洗い出し、男女共同参画局のホームページ上で国・地方公共団体と一部民間の表彰とその受賞企業、団体の一覧を掲載、どの企業・団体がどの表彰を受けているかが一覧できるような形での情報提供を行いました。今後も毎年更新する予定です。

http://www.gender.go.jp/public/commendation/hyosyo_kuni_chiho/index.html

また、表彰受賞回数やランキングなどから把握した企業とその業界状況等を踏まえ、大臣からの企業トップへの働きかけを検討し、平成20年7月に大臣と14社の企業トップとの懇談会を行いました。

●国・地方との連携推進小委員会

【活動目的】

 男女共同参画社会づくりを全国レベルで促進するため、国と地域版男女共同参画推進連携会議(以下「地域版連携会議」という。)や男女共同参画センターによるネットワークの構築・強化を目指す。

【活動内容】

平成20年7月半ば、地域版連携会議に対して、国と地域版連携会議によるネットワーク(国・地方男女共同参画推進ネットワーク)への参加の呼び掛けに別記の10府県の地域版連携会議が参加。そのうち6府県の地域版連携会議(*)は、20年度の「男女の仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)推進事業」によるセミナー・シンポジウムを内閣府と共催しました。

●広報小委員会

【活動目的】

男女共同参画に係わるキャッチフレーズやイベント、「えがりて」や「聞く会」の名称等男女共同参画に係わる広報のあり方の検討。

【活動内容】

平成21年2月に「ワーク・ライフ・バランスと男女共同参画」と題して、男女共同参画推進連携会議及び内閣府主催で「共同参画フォーラム2009」を行いました。このフォーラムにおいて公開プレゼンテーション、公開選考会(委員長:北城議長)を開催し、男女共同参画シンボルマークを決定しました。

3.第26回男女共同参画連携会議の開催

平成21年7月3日、第26回連携会議が開催されました。今回は、地域版連携会議の代表者を迎え、活発な情報交換、意見交換がなされました。

会議の後半では、国・地方男女共同参画推進ネットワーク参加の10府県の地域版連携会議の代表によるパネルディスカッションが行われ、それぞれの地域版連携会議の活動や課題等が説明されました。その後、地域版連携会議の出席者より、国・地方男女共同参画推進ネットワークの立ち上げ宣言が行われ、小渕大臣と議長・副議長、地域版連携会議の代表者により横断幕が掲げられました。

会議の終盤、小渕大臣より「今年は男女共同参画社会基本法が制定されてから10年という節目の年であり、この10年間で女性はいろいろな面で活躍され、新たな道を築いてこられました。これからの10年は、男性も女性もその能力を発揮しやすい環境をしっかり整備していけるように頑張っていかなくてはなりません。また、国と地方の男女共同参画推進ネットワーク宣言により、これからもますます国と地方が力を合わせて、一緒に頑張っていかなければなりません。」と挨拶がありました。

詳細はウェブサイトのこちらのページをご覧ください。

http://www.gender.go.jp/kaigi/renkei/zentai/26z.html

<参加団体>

・青森県男女共同参画推進協議会(*)

・千葉県男女共同参画推進連携会議(*)

・ふくい女性ネット

・しずおか男女共同参画推進会議

・あいち男女共同参画社会推進・産学 官連携フォーラム

・京都府男女共同参画推進連携会議(*)

・ひょうご男女共同参画推進連携会議(*)

・奈良県男女共同参画県民会議(*)

・島根県男女共同参画社会形成促進会議(*)

・山口県男女共同参画推進連携会議