「共同参画」2009年 2月号
リレートーク
Relay Talk 1 愛媛県女性総合センター グループアクティーNOW 瀬野洋子
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明治生まれの舅と大正生まれの姑と30年暮らした。父は90 歳近くまで洗濯をはじめ身の回りの事は自らしていた。それぞれのことは自分でする夫婦だった。母もいろいろな仕事をし、ある意味経済的に自立していた。自分の意見をちゃんと持っていてYes、No がはっきり言える人だった。すごいのは世間の目や条件によってそれがぶれることのないところだ。嫁としては、迷惑を被ることも多少あったがしゃきっとしていた。他にも厳しかったが、自分に一番厳しかったと思う。昨年94歳で亡くなったが、最期まで自分を律し、夫に頼り切らず、息子や嫁に凭れ掛からず、凛として立っていた。私の息子にも「お母さんに料理習っときよ。これからの子は、何でも出来んといかんよ。」
男女共同参画なんて言葉は知らなかったけれど、94年間実践した人の言葉だった。
Relay Talk 2 徳島県立男女共同参画交流センター フレアとくしま
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平成20年11月で2周年を迎えた徳島県立男女共同参画交流センター「フレアとくしま」では、男女共同参画推進の拠点施設として活用の輪を団体の方々にも広めていただいているところです。その中で出会うNPO等団体の方々の活躍ぶりは、「啓発活動を長年続けられている実績に裏打ちされた言葉」や「現在の社会問題を取り上げた抜群の企画力」、「パワフルな行動」など、私たちスタッフのスキルアップにもつながっています。
これらの団体が企画する講座は、行政だけではなかなか広めたり、深めたりすることができないようなきめ細かいテーマに溢れています。今後とも、「フレアとくしま」がこういった団体等との連携や団体間の交流により、人との出会いやつながりが自然に生まれてくる場づくりを提供できればと思っています。