「共同参画」2008年 9月号

「共同参画」2008年 9月号

連載/その2

仕事と生活の調和推進室だより5 内閣府仕事と生活の調和推進室

1.仕事と生活の調和推進に向けて、取組の輪を全国に拡大

推進室では、内閣府男女共同参画局や厚生労働省との協力のもと、「職場を変えよう! キャラバン」を立ち上げ、大臣自ら先頭に立って、関係団体のトップの皆様に「仕事と生活の調和、男女共同参画、少子化対策」を一体的に取り組んでいただくよう、その協力を要請してきたところです。今般、その取組の輪を一層広げるため、7月28日に中部経済連合会(愛知県名古屋市)、同30日に中国経済連合会(広島県広島市)を訪問し、地域経済界を支えるトップの皆様に、積極的な協力を要請するとともに活発な意見交換を行いました。これは、今後、働き方の改革が地域にも根付いていくことを確信させる、有意義な一歩といえます。

あわせて、7月28日は、愛知県豊田市の子育て総合支援センター「あいあい」も訪問しました。施設利用者に、大臣が自身の育児経験を基にしたアドバイスを送るなど、実際に子育てに携っている地域代表者との意見交換により得られた知見は、今後の施策の推進に生かしていきます。

2.厚生労働省が、「仕事と生活の調和推進プロジェクト」を開始

推進室は、内閣府を中心に、総務省、厚生労働省、経済産業省など関係各省等のスタッフにより構成され、日頃から各省・関係機関との連携のもとに施策を推進しています。

厚生労働省では、本年から、「仕事と生活の調和推進プロジェクト」を開始し、企業10社(鹿島建設、キヤノン、住友商事、全日本空輸、大和証券グループ本社、高島屋、電通、日産自動車、日立製作所、三井化学)の参加協力を得て、その取組状況や成果について、事業主をはじめ国民全体に広くPRすることを通じ、仕事と生活の調和の実現に向けた社会的気運の醸成を図っています。

このプロジェクトと「カエル! ジャパン」キャンペーンの積極的な相互連携により、広く国民の皆さんとともに、社会全体での取組を推進していきます。

3.男性の育児体験記募集、はじめます

皆さんの周りに、育児休業を取得した男性はどれぐらいいますか?

仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)を実現するためには、子育て中の親などにとって、人生の各段階に応じて多様で柔軟な働き方が可能となることが欠かせません。特に、意識改革を含めた男性の働き方改革が必要であり、「仕事と生活の調和推進のための行動指針」においても、「男性の子育て参加の支援・促進を図る」という項目が盛り込まれています。

推進室では、育児休業取得から復帰までの実践例を広く社会に向けて発信することにより、男性の仕事と子育ての両立に関する意識啓発を促進することを目指して、10月17日までの間、男性の育児休業体験記を募集します。

先輩パパの体験は、育児休業取得をためらう新米パパの背中を、力強く後押ししてくれるはずです。たくさんのご応募、お待ちしております。

体験記募集ページ

http://wwwa.cao.go.jp/wlb/ (仕事と生活の調和推進HP内)