「共同参画」2008年 7月号

「共同参画」2008年 7月号

リレートーク

Relay Talk 1 甑島地区生活研究グループ員 浜田圭子

  • 甑島地区生活研究グループ員 浜田圭子
  • 私が暮らす鹿児島県の中甑島(なかこしきじま)は、真っ青な海や圧倒的な水平線に沈む夕陽など、都会に暮らす方々に自慢できることが沢山ありますが、男女共同参画という観点からは、全く逆かもしれません。地域では昔ながらの古い男女の役割が、日常会話や態度に表れています。内閣府主催の会議でワーク・ライフ・バランスの推進に官民を上げて取り組んでいることが分かり、とても嬉しかったのですが、毎日の暮らしの中ではどうしてよいやら。。。・・・という状況です。一足飛びに理想が実現することはないので、まずは「船に乗って鹿児島本土に気楽に行きましょう」作戦を考えました。簡単なことから少しずつ初めて、つまり構えて取り組むのではなく、身近なことから始めて、ひとつクリアしたらまた次の目標を。ということで、一人ひとりがより良く生きられる社会づくりに関わっていきたいと思います。

Relay Talk 2 エル・パーク仙台 安彦美保

  • エル・パーク仙台 安彦美保
  • 男女共同参画推進センターの現場で時々思うのが「男女共同参画が誤解されている」ということ。例えば「女性だけを支援するのでなく、男性に対する差別もなくしてほしい」といった声を耳にします。しかし「女性だけでなく男性に対する差別もなくすこと」こそ、男女共同参画が最終的に目指すところなのです。

    男女共同参画社会が実現すれば、男性であるというだけで、いわゆる「男らしさ」を強要されなくなる。「ぬいぐるみが好きなんて男の子らしくない」「男のくせに弱音を吐くな」「妻子を養って一人前」「家を継いで両親の面倒みるのは長男の役目」…などと言われない。それは男性にとっても幸せな社会ではないでしょうか。

    参画への誤解を解くため、相手に合わせて分かりやすく説明する言葉を持てたら…。難しいですがセンター職員としての課題です。