「共同参画」2008年 7月号

「共同参画」2008年 7月号

取組事例ファイル/その1 自治体編

福井県  【女性の元気で女性活躍社会】

福井県の女性の就業率、共働き率はともに全国1位で、女性が大変働き者の県といえます。しかし一方で、管理的職業従事者に占める女性の割合は全国最下位となっています。これは、企業のなかで責任のある立場に就いている女性が少なく、女性が働きやすい環境は整っているのに、社会的には、まだまだその能力を発揮できているとは言いにくい現状があると言えます。

管理職になることだけが「女性の活躍」ということではありませんが、女性の方ご自身が自らの生き方を考え、進むべき道を選択し、あらゆる分野で活き活きと活躍する自立した女性が増えて欲しいと考えています。

ふくい女性活躍支援センター

そういった自ら活躍したいと考えている女性を応援するための拠点の場となる「ふくい女性活躍支援センター」を昨年8月オープンしました。センターには、キャリア相談員がおり「自分の能力を発揮したい」「もっと仕事にやりがいをみつけたい」などと考える女性の相談に丁寧に応じています。また、キャリアアップ、ステップアップを目指す人のために、体験型の実践的な研修や国内外で活躍中の女性をお招きした講演会等を開催しています。

そういった研修や講演会などセンターが主催するイベントにご参加いただいた方には会員としてご登録いただくようお願いしています。5月末現在の登録者は302名。元気な女性の皆さんの輪が広がりつつあります。

ふくい女性活躍支援企業

働く女性が活躍するためには、企業の支援が不可欠です。県では、女性が活躍するための環境整備に積極的に取り組む企業を「ふくい女性活躍支援企業」として募集し、ご登録いただいた企業を県のホームページで紹介しています。(5月末現在登録企業22社)

ふくい女性ネット

働く女性が集まり、「女性活躍」の必要性を社会全体に広めるための活動を行う働く女性のネットワーク活動を構築するため、県内企業への働きかけを行いました。

本年1月、ご賛同いただいた企業や団体等から現在管理職としてご活躍中の方やこれからの活躍が期待される意欲ある20名の女性をご推薦いただき、働く女性のネットワーク「ふくい女性ネット」が立ち上がりました。

現在、この「ふくい女性ネット」1期のメンバーがアイデアを持ち寄って交流会や講演会等を企画し、活動を展開しています。

今年度は、企業における女性の活用を支援するNPO法人J-Win(Japan Women's Innovative Network)との連携事業も展開していきます。地方公共団体としては初となる試みで、先進的な取り組みをされておられるJ-Winのノウハウを頂きながら、益々パワーアップした活動を展開していく予定です。

働く女性が半数を超える福井県。「女性の活躍」は県全体の活力につながります。県では、女性が能力に応じ責任を担って活躍する「女性活躍社会」を推進するための支援を今後も積極的に行っていきます。(総務部男女参画・県民活動課)

  • ふくい女性ネットReport 創刊号
    ふくい女性ネットReport 創刊号
  • ふくい女性ネットの例会でアイデアを出し合う1期のメンバー
    ふくい女性ネットの例会でアイデアを出し合う1期のメンバー
  • 女性活躍支援センターでのキャリア相談
    女性活躍支援センターでのキャリア相談

福井県概要/本州のほぼ中央に位置し、平均寿命が男女ともに全国トップクラスの健康長寿県です。多くの先人が築き上げた歴史や伝統文化があり、豊かな自然に恵まれています。また、「御食国(みけつくに)」とよばれた若狭地方に伝わる食文化、福井生まれの「コシヒカリ」や独特の食べ方で知られる「越前おろしそば」、冬の味覚「越前がに」など健康長寿を支えるおいしい味覚があります。