「共同参画」2008年 6月号

「共同参画」2008年 6月号

行政施策トピックス/国の施策紹介 TOPICS Part1

第5回 21世紀成年者縦断調査 (国民の生活に関する継続調査) 結果の概況 厚生労働省大臣官房統計情報部

21世紀成年者縦断調査は、調査対象となった男女の結婚、出産、就業等の実態及び意識の経年変化の状況を継続的に観察することにより、少子化対策等厚生労働行政施策の企画立案、実施等のための基礎資料を得ることを目的として、平成14年を初年として実施しているものです。

子どもがいる夫婦は、夫の休日の家事・育児時間が長いほど、第2子以降の生まれる割合が高くなっている

第1回、第2回、第3回及び第4回からの夫婦について、「出生あり」の場合は出生前の、「出生なし」の場合は第4回の夫の休日の家事・育児時間別に、この4年間の出生の状況をみました。

子ども1人の夫婦では、夫の休日の「家事・育児時間なし」で20.5%、「8時間以上」で63.2%に第2子が生まれています。また、子どもがいる夫婦全体でみても、「家事・育児時間なし」で7.5%、「8時間以上」で40.1% に第2子以降が生まれており、夫の家事・育児時間が長いほど子どもが生まれている割合が高くなっています。(図1)

子どもが1人いる夫婦では、妻の職場に育児休業制度がある場合45.5%、制度がない場合28.0%に第2子が生まれている

第1回、第2回、第3回及び第4回からの夫婦のうち、「出生あり」の場合は出生前に、「出生なし」の場合は第4回に妻が会社等に勤めていた夫婦について、妻の職場の利用可能な育児休業制度の有無別に、この3年間の出生の状況をみました。

妻の職場に、育児休業の「制度あり」で、「第1子出生あり」は34.3%、「第2子出生あり」では45.5%、「第3子出生あり」では10.9% となっており、「制度なし」では、それぞれ31.2%、28.0%、5.2% となっています。(図2)

図1、図2