令和6年度 男女共同参画社会づくりに向けての全国会議 開催報告

 男女共同参画週間の中央行事として、「令和6年度 男女共同参画社会づくりに向けての全国会議」が、6月26日(水)に東京国際フォーラム(東京都千代田区)において開催されました。

主催者挨拶

はじめに、加藤内閣府特命担当大臣(男女共同参画)は冒頭の挨拶で、「男女共同参画は、我が国の重要で確固たる方針です。国際的にも共有されている守るべき規範でもあります。グローバル化が進む中、世界的な人材獲得にも関わる重要な課題です。本日の全国会議を通して、得られた気づきなどを、御参加いただいている国民の皆様がそれぞれの場で活かしていただくことを期待しております。」と述べました。

男女共同参画週間キャッチフレーズ表彰

最優秀賞の水津幸恵さんは残念ながら御欠席でしたが、優秀賞の森山美彩さん、稲冨裕太郎さんのお二人に記念品のトロフィーを授与し、それぞれのキャッチフレーズに込められた思いやキャッチフレーズができたきっかけ等を実体験も交えながら、お話しいただきました。

女性のチャレンジ賞表彰

女性のチャレンジ賞(個人4名)、女性のチャレンジ支援賞(個人1名、団体1先)、女性のチャレンジ賞特別部門賞(テーマ:気候変動問題等の環境問題におけるチャレンジ、個人3名)が決定され、表彰状と記念品のトロフィーを授与しました(女性のチャレンジ賞1名、特別部門賞2名御欠席)。表彰状等授与後、加藤大臣と代表者3名で意見交換を行いました。

    

パネルディスカッション
テーマ:「男女ともに自らの個性と能力を最大限に発揮できる社会を実現するために」

株式会社Will Lab代表取締役の小安美和さんをコーディネーターに迎え、株式会社はたらクリエイト代表取締役の井上拓磨さん、兵庫県豊岡市くらし創造部多様性推進・ジェンダーギャップ対策課課長補佐の原田紀代美さん、関東労災病院働く女性専門外来担当産婦人科医師の星野寛美さん、法政大学経営大学院イノベーション・マネジメント研究科教授 兼  株式会社日本総合研究所客員研究員の山田久さんの4名にパネリストとしてご登壇いただき、「男女ともに自らの個性と能力を最大限に発揮できる社会を実現するために」をテーマにディスカッションを行いました。
 企業等における女性活躍の推進、女性特有の健康課題への向き合い方、個人の尊厳と安心・安全が守られる社会の実現等について、地方企業、医療現場での取組・事例等を交えて様々な角度から議論いただいた後、パネリストの4名にパネルディスカッションのテーマ「男女ともに自らの個性と能力を最大限に発揮できる社会を実現するために」について、必要なこと・伝えたいこと・重要だと思うことのキーワードをそれぞれ発表していただきました。

◎キーワード

・井上さん 「仲間」:
社会全体を変えていくには仲間を作り、
それを一つ一つ繋げながら大きな輪にしていくことが大事
・原田さん 「気づく・自分ごとにする・行動する」:
自分の中にある無意識の偏見や思い込み、
固定的な性別役割分担意識について、まず気づくことから、
自分ごとにして行動に移してもらうという3つのステップが大事
・星野さん 「相互尊重」:
男女のみならず、それぞれ人と人が尊重しあえることが大事
・山田さん 「全員活躍 ケアシェア社会」:
仕事もケアもみんなで共有していくことが大事
最後に、コーディネーターの小安さんから、
「こうしなければならない、こうあるべきではなくて、私たち自身がどういう社会を作り上げていきたいか。
ありたい姿が一番大事だと考える。今後も皆様と一緒に議論をしながら、より良い社会を作っていきたい。」
と締めくくりのお言葉をいただき、ディスカッションは終了しました。