(開催要領)
- 日時:平成14年6月20日(木)9:30~11:30
- 場所:内閣府3階特別会議室
(出席者)
- 古橋
- 会長
- 神田
- 委員
- 佐藤
- 委員
- 庄司
- 委員
- 野中
- 委員
- 広岡
- 委員
- 深尾
- 委員
- 松下
- 委員
- 山口
- 委員
(議事次第)
- 開会
- 平成13年度監視報告とりまとめに向けた議論
- 監視に関する平成14年度活動方針について
- 閉会
(配布資料)
- 資料1
- 政府が実施する男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の実施状況の監視に関する調査検討結果について(平成13年度)(案) [PDF形式:79KB]
- 資料2
- 男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の実施状況の監視に関する平成14年度の活動方針について(案) [PDF形式:7KB]
- 資料3
- 第17回苦情処理・監視専門調査会議事録
(概要)
(1)平成13年度監視報告について議論が行われ、検討の結果、報告がとりまとめられた(平成13年度重点監視施策:「国の審議会等委員への女性の参画の促進」、「女性国家 公務員の採用・登用等の促進」、「仕事と子育ての両立支援の方針についてに係る施策」)。
(2)監視に関する平成14年度活動方針(案)について議論が行われた(平成14年度重点監視施策:「男女共同参画にかかわる情報の収集・整備・提供」、「地球社会の「平等・開 発・平和」への貢献」)。本活動方針(案)については、次回の参画会議に諮る予定である。
(1)平成13年度監視報告とりまとめ
<1> 「国の審議会等委員への女性の参画の促進」
- 山口委員
- 「国の審議会等委員への女性の参画の促進に関する目標の早期達成」については、「女性団体を位置づける表現」を入れる必要がある。これは、ポジティブ・アクションあるいは アファーマーティブ・アクションの重要な根拠である。
- 佐藤委員
- 審議会の性格は大きくみると、「政府が専門家の意見を問うもの」と「利害関係者が利害調整をするもの」の二つがある。特に団体推薦の場合、利害調整に近い審議会が多く、そ の場合、該当分野の大多数を組織する団体の推薦を求めないと利害調整ができないということがある。こうした審議会の持っている性格を考える必要があり、女性団体と限定する ことはマイナスではないか。
- 神田委員
- 山口委員のご発言は、「専門的知識・技術を有する女性を発掘・育成すること」に主眼をおいており、これを発掘するというような趣旨は生かした方が良い。
- 佐藤委員
- 利害調整に係る団体推薦の場合は、少数派でも女性団体から人選するというのは難しい。
- 事務局
- 原案の考え方は、担当省庁から「専門分野における女性の学識経験者の数が少ないことが障害である」との指摘があり、そこで、短期的対応としては、民間団体の研究会参加 者で比較的若手の方も含め人材が育ちつつあり、これを発掘していこうという趣旨である。そう言う意味で、団体を限定しない方が女性の登用が進んで行くのではないかと考える。
- 古橋会長
- 団体推薦については、「この場合、女性団体からの推薦を求めることについても考慮する必要がある」と文言を入れるということで御理解いただいきたい。
<2> 「女性国家公務員の採用・登用の推進」
- 神田委員
- 「登用の拡大」のところにカッコ書きで「転勤等を含む」と入っているが、このカッコ書きを取ることはどうか。
- 事務局
- 策定省庁が転勤等を含むということを意識して計画に記載しているので、正確に載せた方が、取組状況を記載するという趣旨からみると適当である。
- 佐藤委員
- 転勤については、男性でも女性でも、いろいろあれば転勤を考慮するということだと思うので、男女という観点でなく、女性も転勤できる状況にあれば転勤の機会を与えるという趣 旨で、今の均等法も民間はそうなっており、落とす方が逆に問題ではないか。
- 神田委員
- 「大学関係者等の努力も期待される」は、大学関係者へかなり配慮した言葉だが、もう少し積極的に言ってもいいと思う。例えば、もし「期待される」という言葉を活かすなら「努力 が期待される」とすべきである。
<3> 「仕事と子育ての両立支援の方針についてに係る施策」
- 深尾委員
- 「特に、農山漁村地域では、乳幼児を預けやすい雰囲気がない」の意味は何か。
- 古橋会長
- 開所状況をみると、農林漁業従事者の保育希望が満たされない場合がある等」ということになる。
- 深尾委員
- 「地域の保育施設は、開所状況によっては」としてはどうか。
(2)監視に関する平成14年度活動方針(案)について
<1> 「男女共同参画にかかわる情報の収集・整備・提供」
- 佐藤委員
-
男女共同参画に係わる政策評価という観点からも、統計の整備は特に大事だと思う。また、データ整備とともに、専門家などがそのデータを利用、研究がしやすいような仕組みを つくっていくことも大事である。
監視の対象とする統計の範囲としては、まずは、基本計画が掲げているものを評価できるような統計があるかどうかだと思う。 - 古橋会長
- まず、統計の現状を把握し、さらに必要な統計があるか調査する。その後、ジェンダー統計について、どういうことが必要か専門家に議論してもらい、その結果について当調査会 で審議するという形になるのかと思う。
- 坂東局長
- ジェンダーに関する統計といっても掴みどころがないので、まずは、基本計画の実施に関連のあるジェンダー統計或いは情報を出してもらうということかと思う。
<2> 「地球社会の『平等・開発・平和』への貢献」
- 古橋会長
- ODAの問題は、ジェンダー・アンド・ディベロップメントという考え方が広がっていることもあり、政府部内におけるODAに対する意識統一、或いは啓蒙をするためにおいても、重 要な問題であると考えている。
- 山口委員
-
実態を知らなければ開発への協力ができないので、NGOなどからヒアリングをしたい。
また、本調査会で監視をする場合は、男女共同参画の視点で見なければならない。積極的に男女共同参画の視点でODAと女性について分析をしていったらいいのではないか。 - 松下委員
- NPOやNGOで援助がどのように相手国で活用されているかをフォローしている団体もあると思うので、そういう事例を聞くことも大事かと思う。
- 古橋会長
- 活力ある福祉社会の建設とともに、国際社会に積極的に貢献していくことが我が国におけるこれからの目指すべき方向だと思う。金額が大きくても無駄な貢献では意味がないの で、質的な内容を詰めていく必要がある。そのためには、ODAの情報公開を進めて、かつ質的な内容を高めていくにはどうしたらいいかというようなことを男女共同参画の観点から 議論したらいいと思う。