第18回 苦情処理・監視専門調査会 議事要旨

(開催要領)

  • 日時:平成14年6月13日(木)16:00~19:00
  • 場所:内閣府3階特別会議室

(出席者)

古橋
会長
神田
委員
桜井
委員
佐藤
委員
野中
委員
広岡
委員
深尾
委員
松下
委員
山口
委員
山谷
委員

(議事次第)

  1. 開会
  2. 平成13年度監視報告とりまめに向けた議論
  3. その他
  4. 閉会

(配布資料)

資料1
第16回苦情処理・監視専門調査会議事録

(概要)

平成13年度監視報告とりまとめに向けて以下のような議論が行われた(平成13年度重点監視施策:「国の審議会等委員への女性の参画の促進」、「女性国家公務員の採用・ 登用等の促進」、「仕事と子育ての両立支援の方針についてに係る施策」)。

<1>「国の審議会等委員への女性の参画の促進」

山口委員
団体推薦に関しては、これまで大きな改善がみられていない。例えば、医師会では女医会があるので、そこから委員を選ぶとなれば増えてくると思う。女性枠を検討できないか。
野中委員
男女共同参画を進めるため、調停委員会では女性部を廃止し、人権擁護委員連合会も女性部を廃止して男女ともにやろうという動きがある中で、団体推薦の女性枠というのは いかがなものか。
古橋会長
社団法人など法人格があれば、団体推薦のときにそういう条件を入れられるが、法人格がないと難しいと思う。
佐藤委員
女性団体から選ぶというのは、本体の改革をしなくていいということを認めることになりかねない。本体から出してもらうようなプレッシャーがなくなるというのは問題だという気がす る。例えば、医師会はもう女性を出さなくていいということになってしまうのは問題なので、そこを変えてもらうということはすごく大事だと思う。
山口委員
女性団体という場合には特別な専門職を持っていること、また、男女共同参画を目指していることがはっきりしている。しかし、男女が一緒の団体では役職に女性がいないから出 てこられないので、そこを直したいと思っている。
古橋会長
団体推薦枠自体については、審議会の性格によって知識を吸収する審議会と、皆の合意をとる審議会と両方あり、合意をとる審議会は団体推薦枠が必要だと思う。
佐藤委員
審議会の性格により団体推薦が必要ないものを減らすという書き方はできる。
古橋会長
団体推薦については審議会の性格上、必要ないものについては制度の廃止や見直しをすれば良い。それについては政令か法律改正が必要かもしれない。

<2>「女性国家公務員の採用・登用等の促進」

佐藤委員
  • 各省庁で取組状況に格差があるので、進んでいるところはより進み、遅れているところは進んでいるところを目指すような趣旨の文言を入れるべきである。
  • 女性の活用を進めていく上で、現場のマネージャーの意識改革が非常に大事である。例えば、女性のキャリア形成、能力開発というのは、日常の仕事の中でどういう仕事が与 えられるかというのが非常に大きい。それは現場のマネージャーが女性の活用を考えた活用をするかどうかである。
  • 複線型人事管理のところは、「女性の職域を特定の分野に固定するようなものにならないような配慮が必要である」といった観点が必要ではないか。
桜井委員

I種だけではなく、むしろそうではない女性職員の中途退職が多い状況なので、II、III種についても継続就業できるような能力開発などの方策を考える必要がある。
佐藤委員
それぞれに応じた対策が必要だと思う。女性管理職を増やせというのは当然あっていいと思う。
古橋会長
政策方針の決定過程に一番影響力があるのは上位の役職なので、そこに女性が少ないから特に力を入れる必要がある。
広岡委員
能力開発等についての具体的なプログラムを検討するというよりも、むしろ女性を使う側の登用能力についての研修が必要ではないか。

<3>「仕事と子育ての両立支援の方針についてに係る施策」

山谷委員
「官民それぞれについて育児休業の取得状況、その後の就業状況などの基礎データを継続的に収集、整備していく」だけではなくて、問題点があればその問題点を探るというよう な視点を盛込んだ表現が必要である。
広岡委員
子育ては父親も母親も一緒にやるものだというような文言が必要ではないか。
また、子育てに優しい社会という視点も必要である。例えば、子どもを連れて外を歩くと独特の窮屈さを感じ、子どもに優しくないという感覚がある。
山口委員
保育所の施策のところは、知能の遅れた子や手足が悪い子などの子どもたちも対象として含まれているか。
事務局
含まれている。
広岡委員
世話をする親の観点からすると重要な視点である。介護とか障害児の場合には時間が制限されてしまうので、レスパイトサービスは非常に重要だと思う。
松下委員
ノーマライゼーションという考え方からして、余り障害ということを言わず全部含めてという考え方もあると思う。ただ、子どもたちの条件に合わせてというようなことで触れる必要 があると思う。