(開催要領)
- 日時:平成14年5月24日(金)15:00~18:06
- 場所:内閣府3階特別会議室
(出席者)
- 古橋
- 会長
- 庄司
- 委員
- 鹿島
- 委員
- 佐藤
- 委員
- 野中
- 委員
- 広岡
- 委員
- 山口
- 委員
(議事次第)
- 開会
- 平成13年度監視報告とりまめに向けた議論
- その他
- 閉会
(配布資料)
- 資料1
- 第15回苦情処理・監視専門調査会議事録
(概要)
平成13年度監視報告とりまとめに向けたフリーディスカッションが行われた。平成13年度は、「仕事と子育ての両立支援の方針についてに係る施策」、「国の審議会等委員への女性の参画の促進」、「女性国家公務員の採用・登用等の促進」の3つを重点監視施策としているが、今回は主に「仕事と子育ての両立支援の方針についてに係る施策」に関して、 以下のような意見が出された。
- 古橋会長
- 仕事と子育ての監視に関する共通的事項のところに、今までヒアリングをした結果についての現時点の評価と、最終的な評価というものが必要ではないか。
- 庄司委員
- 保育所は特に0~1歳が足りない。2歳も足りないが、極端に0~1歳が足りないことが問題。まず何が足りない部分かということでは、年齢別の観点は必要である。
- 鹿嶋委員
- 雇用労働者として働いているときに就労証明を持って保育所に預ける。これが「保育に欠ける」の概念だが、社会参加というのは幅広くあるわけで、継続的な社会参加のためとい う前提に立てば、「保育に欠ける」者ではなく、「保育を必要とする」者への開放が必要なのではないか。
- 山口委員
- それは、社会参加、ボランティア参加を支援するという意味で新しい視点だと思う。
- 庄司委員
- 低年齢保育実施率の地域差はすごく大きい。農山村では、0~2歳の実施率が低く、特に0-1歳が非常に低いので、ニーズはものすごくある。
- 佐藤委員
- 場所によってかなり違っている。割合育児休業をとりやすいところだと、0歳児だと預けられるが、育児休業をとって1歳を預けようと思っても、入れないといったことがある。その辺 をどう書くかだと思う。
- 庄司委員
- 都市型のフルタイムの育児休業型では解決できない問題が農山村にはあるという見方も必要ではないか。
- 古橋会長
- 保育行政について、地域の自主性を相当認めるということが必要。地域における保育行政の自主性の尊重ということを少し強く言う必要がある。
- 鹿嶋委員
- 「待機児童ゼロ作戦」の空き教室、公有財産等々利用の問題について、NPOや企業が積極的に公の財産を利用して運用していくというものをきちんと書くべきである。
- 広岡委員
- 特に子供が0歳児のときに母親には相当心理的な負担がかかる。夫婦の子育て力の低下を支えるような、特に父親の子育てに対する参加を促進するようなことがないといけな いのではないか。
- 古橋会長
- 親と保育所の直接契約に関しては、方向性を出すかどうか。保育所の需給動向を踏まえ、地域によっては保育所と直接契約をの可能性について検討すべきであるというような提 言を出すかどうか。
- 庄司委員
- 十分に供給があれば、その考え方は成り立つが、足りないところでは、直の交渉で先着順のようなことをやると具合の悪いことが起きるので、やはり、ほとんどの自治体は、今ま でどおりの指数化した優先順位でやっている。そうするとプラスアルファの条件がある人しか入れないとかそういうときには、やはり直接利用者が保育所と交渉するというやり方は 問題があるというふうに考えられていると思う。
- 古橋会長
- 今は企画立案の段階でも、府省の施策の中にこういう施策ができたことは喜ばしいということで、推奨銘柄として監視報告に挙げるというのはどうか。
- 鹿嶋委員
- 「両立ライフへ職場改革」の両立の先進的な企業の取組事例、あるいは育児休業期間中の社員に対する先進的な支援、そういうものも集めて広報し、そして、事業主の啓発に 努めるべきではないかということもぜひ入れていただきたい。事業主の啓発というのは大事だと思う。
- 庄司委員
- 保育所との直接契約というのは気になるところである。今のように、まだ低年齢部分でかなり足りないという状況がはっきりしているときに、こういうことを強く出すのがいいのかど うか。これは供給が十分で一定の競争的な状況の中で、質を高めていく効果を期待しているわけなので。
- 古橋会長
- 需給動向のところで、供給がある程度十分に満たされているような場合においては、親との直接契約ということについても検討すべきではないか、という形はどうか。または、直接 契約が問題ならば、親にもっと選択の余地があるような、という書き方はどうか。
- 鹿嶋委員
- 病児保育は子どもを保育園に預けている親にとっては非常に気になるところ。医者との連携というのは一つのアイデアかと思う。
- 古橋会長
- 医者とのネットワークづくりについて言うのはどうか。或いは、医者の当番制でもいい。
- 山口委員
- 開業していなくても、資格を持っていればやれる状況というのはある。勤務医だと拘束されるので、そういう人たちがいることは女医会から聞いている。
- 庄司委員
- 病児保育は各地に結構いいモデルがあるようだが、情報が十分でないので、もっと発掘する必要があると思う。