- 日時: 平成22年3月25日(火) 15:00~18:00
- 場所: 合同庁舎4号館108会議室
(開催要領)
- 出席者
- 会長
- 羽入 佐和子 お茶の水女子大学学長
- 会長代理
- 鹿嶋 敬 実践女子大学教授
- 委員
- 岩井 宜子 専修大学大学院教授・副院長
- 同
- 大熊 由紀子 国際医療福祉大学大学院教授
- 同
- 岡本 直美 日本労働組合総連合会会長代行
- 同
- 加藤 さゆり 前全国地域婦人団体連絡協議会事務局長
- 同
- 河野 真理子 株式会社キャリアネットワーク代表取締役会長
- 同
- 五條 満義 東京農業大学准教授
- 同
- 坂本 純子 特定非営利活動法人新座子育てネットワーク代表理事
- 同
- 桜井 陽子 財団法人横浜市男女共同参画推進協会理事
- 同
- 辻村 みよ子 東北大学大学院教授
- 同
- 林 陽子 弁護士
(議事次第)
- 起草ワーキング・グループからの報告
- 自由討議
(配布資料)
- 資料1
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第1分野 「政策・方針決定過程への女性の参画の拡大」 [PDF形式:201KB]
- 資料2
-
第2分野 「男女共同参画の視点に立った社会制度・慣行の見直し、意識の改革」 [PDF形式:140KB]
- 資料3
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第3分野 「男性、子どもにとっての男女共同参画」 [PDF形式129KB]
- 資料4
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第4分野 「雇用等の分野における男女の均等な機会と待遇の確保」 [PDF形式:203KB]
- 資料5
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第5分野 「男女の仕事と生活の調和」 [PDF形式:184KB]
- 資料6
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第6分野 「活力ある農山漁村の実現に向けた男女共同参画の推進」 [PDF形式:160KB]
- 資料7
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第7分野 「高齢者、障がい者、外国人など様々な困難を抱える人々が安心して暮らせる環境の整備」 [PDF形式:127KB]
- 資料8
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第8分野 「女性に対するあらゆる暴力の根絶」 [PDF形式:225KB]
- 資料9
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第9分野 「生涯を通じた女性の健康支援」 [PDF形式:142KB]
- 資料10
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第10分野 「男女共同参画を推進し多様な選択を可能にする教育・学習の充実」 [PDF形式:191KB]
- 資料11
-
第11分野 「科学技術・学術分野における男女共同参画」 [PDF形式:167KB]
- 資料12
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第12分野 「メディアにおける男女共同参画の推進」 [PDF形式:103KB]
- 資料13
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第13分野 「地域における男女共同参画の推進」 [PDF形式:172KB]
- 資料14
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第14分野 「国際社会の「平等・開発・平和」への貢献」 [PDF形式:120KB]
- 資料15
-
推進体制 [PDF形式:117KB]
- 資料16
-
第3次男女共同参画基本計画策定に当たっての基本的考え方骨子案 [PDF形式:143KB]
- 資料17
-
第3次男女共同参画基本計画策定に当たっての公聴会の開催について [PDF形式:447KB]
(議事の概要)
起草WGの委員より、重点分野、推進体制及び基本的考え方について報告後、報告内容への質疑応答を行った。
○起草WGの委員からの報告内容への質疑(概要)
【基本的考え方】
- 暴力の根絶に関する記述は重要な問題であることから、「Ⅴ改めて強調すべき視点」の中で、様々な困難を抱える人々への対応の中でひとくくりにするのではなく、分離して明示すべき。
- 実効性を高めるためにも、数値目標や工程表の設定は必要だと思うが、設定が困難な事項もあるため、表現を検討した方がいい。
【第6分野 活力ある農山漁村の実現に向けた男女共同参画の推進】
- Ⅱの今後の目標については、6次産業化の推進のために、男女共同参画を進める女性の登用が必要だというニュアンスが強くなりすぎるため、2段落目の接続詞を「こうした状況を踏まえつつ」に変更してはどうか。
- Ⅲ1の(2)[3]について、農村現場の男女共同参画が進まないいわゆる岩盤部分を取り崩していく必要があることから、地縁組織からの変革を促すところを重点化した表現にすべき。例えば地縁的組織のところについては、「地縁的組織における意思決定が男女共同参画の視点から推進されるよう働きかけを行う」と記載してはどうか。
- Ⅲ2の(2)[1]については、家族経営協定の継続的な活用の促進という趣旨を強調し、「家族経営協定の締結数の拡大及び継続的な有効活用を図る」に変更してはどうか。
- Ⅲ2の(2)[3]については、固定資産形成が、経済的地位だけではなくて、女性の社会参画にもつながることから、意識啓発部分を強調し「権利名義を有する女性を増やすため、その必要性に関する意識啓発や実態調査並びに関連制度の活用を推進する」との表現に変更してはどうか。
- Ⅲ3の(2)[1]については、生産と育児や介護との両立を支援するため、その両立や男女間の分担に配慮した生活協定を含む家族経営協定という表現に変更した方がいい。
【7分野 高齢者、障がい者、外国人など様々な困難を抱える人々が安心して暮らせる環境の整備】
- タイトル部分について、生活困難を抱える男女を取り扱っていることが分かるように、表現すべき。
- Ⅱの目標の中で、「様々な困難を抱える人々が安心して暮らせる環境整備を進める」との記載があるが、困難を抱える人たちを支援する立場の人たちの男女共同参画意識を高めるということも、盛り込むべき。
- 国連自由権規約委員会などから、性的指向に関して困難を抱えている場合や性同一性障害などを有する人々に対する法制度についての指摘がなされているも関わらず、中間整理では生活上の困難があるという記述がなされており、問いかけに対する答えになっていない印象を受けるため、表現を見直すべきではないか。
- 生活困難な状況にある男女について、とりわけ困難な状況に陥るのは女性が多い観点からも、しっかりと記述をするべき。
- 高齢者の自立した生活に対する支援について、家庭や地域で高齢期は自立した生活を送らなければならないと受け止められる可能性があるため、「住み慣れた家庭や地域で生活が続けられるような支援体制や制度設計が必要」といった表現に修正してはどうか。
- 高齢期における問題としては、虐待だけではなく消費者被害も深刻である。「高齢者の消費者問題・虐待問題」と記述してはどうか。
【9分野 生涯を通じた女性の健康支援】
- 不妊治療には、かなりの時間を要するため、仕事と生活の調和の推進により、治療のための休暇がとりやすい環境整備を図るといった記述を入れてはいかがか。
【12分野 メディアにおける男女共同参画の推進】
- Ⅰ2(1)の不十分な理由として、「表現の自由への配慮から」を掲げるのは不適切なため、削除したほうがいい。
- Ⅲ1(1)で、「女性や子どもの人権を侵害するような違法・有害な情報への対策を促進・・」といった表記については、一方でこれまで対策が不十分だったという反省も記述していることから、「対策の充実」などと記述を変えるべき。
- 第8分野も同様だが、規則については「表現の自由への配慮」も必要であると明記した方がいい。
【13分野 地域における男女共同参画の推進】
- Ⅰ2(3)や、Ⅲ2(2)[1]に、消防団を付け加えるべき。
- Ⅲ1(2)[4]で、行政のカッコ書きの中は、男女共同参画センターのみを明示しているが、国や地方公共団体(所属部署)もセンターも男女共同参画における重要な推進主体であるということを明示すべき。また、地縁団体も例示に追加すべき。
- Ⅲ2(1)の後段については、女性の自主的な活動やネットワーク組織を阻害しないように配慮した記述にすべき。
- Ⅲ2(2)[2]の高齢者の見守り活動については、高齢女性が担っている場合が多いことなどから、「男女ともに多様な年代層の参加を促進する」といった表記に変えるべき。
- Ⅲ3(2)[2]は、特定の性、年齢層による活動を排除するように受け取られかねない表現になっているため、多様な年齢層の参加を促す表記に修正すべき。
【推進体制】
- Ⅱ3(2)[3]で国立女性教育会館について、男女共同参画を推進する役割を果たすものであることを明記してじゃどうか。
(以上)