2021年 閣僚理事会(第2部)(2021年10月 対面とオンラインのハイブリッド))

  • 10月5日及び6日、OECD閣僚理事会(第2部)が、「共通の価値:環境に配慮した包摂 的な未来の構築(Shared Values: Building a Green and Inclusive Future)」をテーマに開催されました。
  • 会合では、2021年閣僚理事会声明とともに、60周年の節目として、今後10年に向けたビジョンである「OECD設立60周年ビジョン・ステートメント」が採択されました。また、「ジェンダーに配慮した公共ガバナンスのための政策枠組み」について歓迎の意が表されました。
  • 詳細は、次のとおりです。
  1. 閣僚理事会におけるジェンダーに関する議論
    • 民主主義、法の支配、人権、ジェンダー平等、市場経済原則等へのコミットメントを含む、OECDの共通の価値について議論。
    • また、「包括的な未来の構築」のセッションにおいて、日本から、女性、若者、非正規労働者等に対するスキル教育の充実、グリーンやデジタルといった成長産業への労働移動を支えていくことが重要である旨指摘。
  2. 閣僚声明の採択
    会合の最後には、コロナ禍からの回復等の今日的課題について各国の立場や見解を踏まえた閣僚声明が採択されました。ジェンダーに関連するものとして、次の4点について言及がされています。
    • OECDの強みである共通の価値として、ジェンダー平等を記載。また、共通の価値の表れとして、「OECD設立60周年ビジョン・ステートメント」を採択。
    • 新型コロナウイルスからの回復において、女性と女児が、「貿易及び経済成長が作り出す機会に完全に参画し、貢献し、またその恩恵を受けることを阻害する経済的・社会的障壁を取り除かなければならない」と指摘。
    • 誰一人取り残さない経済成長を促進するため、女性を含む脆弱な立場にある人々の完全な包摂に留意。OECDに対し、細分化されたデータ収集及び分析を通じた作業を含め、ジェンダー主流化における成功事例のモデル化を求めた。
    • 「ジェンダーに配慮した公共ガバナンスのための政策枠組み 」[PDF形式:1.07MB]別ウインドウで開きますについて歓迎。
  3. OECD設立60周年ビジョン・ステートメント(グローバルな協力への信頼)
    本年はOECD設立60周年に当たり、OECDの今後10年の理念を示した「OECD設立60周年ビジョン・ステートメント」が採択されました。ビジョンの中でジェンダーに関連するものは、以下の3点です。
    • 世界は、グローバルな協力と行動を必要とする重大かつ増大する課題に直面しており、若者、女性、高齢者を含む、脆弱な人々が最近の危機の矢面に立たされた旨の言及。
    • 「OECDは、国内及び国家間、ジェンダー間、世代間のウェルビーイングの格差を是正する ための政策オプションの策定を加速させる。OECDは、全ての分析、研究及び政策助言においてジェンダー平等の視点を取り入れる」 と記載。
    • OECD事務局においても、加盟国の多様性を反映し、ジェンダー平等を達成する、とされた。
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