内閣府ホーム  >  内閣府男女共同参画局ホーム > 国際的協調 > 国際会議 > G20サミット > G20バリ・サミット(2022年11⽉ インドネシア・バリ)

G20バリ・サミット(2022年11⽉ インドネシア・バリ)

2022年11⽉15⽇及び16⽇、G20バリ・サミットが開催され、「共に回復し、より強く回復する(Recover Together, Recover Stronger)」のテーマの下、議論が⾏われました。議論の総括としてG20バリ⾸脳宣⾔が発出され、ジェンダーについて様々な分野にわたり下記のとおり⾔及されました。

  • ワンヘルス・アプローチを実施し、食品科学技術の研究を強化し、また、食料サプライチェーン上の関連するステークホルダー、特に女性、若者、小規模・零細農水産業者の能力を向上させる。
  • 特に女性、女児及び脆弱な状況にある人々のために、デジタル・トランスフォーメーションのポジティブな影響を活かすためのデジタルスキルとデジタルリテラシーの更なる向上のための国際協力を促進するとともに、信頼できるスキル及びリテラシー向上のための取組を更に支持。
  • 若者、女性、企業、監査機関、議会、科学者、労働者等、全てのステークホルダーを巻き込むことによって、社会のデジタル化に向けた取組から誰一人取り残さないことを確保することが不可欠。
  • 「G20の2020年金融包摂行動計画」に導かれた、「生産性向上と、女性、若者及び中小零細企業向けの持続可能で包摂性のある経済の育成のための、デジタル化の恩恵を活用するためのG20の金融包摂枠組」(ジョグジャカルタ金融包摂枠組)を支持。
  • インフラのライフサイクルにおけるジェンダーへの配慮を促進するに当たり、インフラへの民間セクターの参加におけるジェンダー包摂的なアプローチについての暫定報告書に留意し、最終報告書に期待。
  • 新型コロナウイルスのパンデミックは、多くの国で既に存在していた不平等を悪化させ、女性、若者、高齢労働者、障害者、移住労働者に 引き続き不均衡に 影響を与えている。現在の傾向が労働市場に及ぼす悪影響を緩和し、自動化とデジタル技術がもたらす機会自動化とデジタル技術がもたらす機会に効果的に対応しながら不平等を是正し、ジェンダー平等を促進することが、我々の最優先事項であり続けることを強調。
  • 包摂的な労働市場を追求するにあたり、障害者、女性及び若者があらゆる部門及びレベルにおいて参画するための取組を継続。
  • 特に女性と女児に重点を置きながら、教育への障壁を取り除き、教育・学習環境を改善し、教育のあらゆる段階における移行を支援するため、G20内外の関係者を力付ける。
  • 女性及び女児が新型コロナウイルスのパンデミックやその他の危機によって、不均衡に影響を受け続ける中、包摂的な回復及び持続可能な開発のための取組の中核に、ジェンダー平等と女性の活躍を位置付けるというコミットメントを再確認。
  • G20ロードマップ「ブリスベン目標に向けて、また、ブリスベン目標を超えて」を実施し、男女間の賃金格差の是正に焦点を当てつつ有給及び無給の介護・家事労働における不平等な分配に取り組むことを含め、金融包摂とデジタル技術へのアクセスを促進することにコミット。
  • ジェンダーに基づく暴力の撤廃、社会・医療・介護・教育サービスの強化及びジェンダーの固定観念の克服に取り組む。
  • STEM(科学、技術、工学及び数学)教育への参加を含む、包摂的で質の高い教育への女性と女児の平等なアクセス、中小零細企業(MSMEs)を通じた女性の起業、指導的地位への女性と女児のアクセスを引き続き促進。
  • 地方に住む女性や障害を持つ女性の生活の質を向上させる。
  • 「女性のエンパワーメントと経済代表性向上のための民間アライアンス(EMPOWER)」の活動及び同アライアンスのG20への関与を歓迎し、G20女性活躍担当大臣会合を将来開催することを支持。
  • サミットの詳細及び首脳宣言の全文は、外務省ホームページよりご覧いただけます。