G20ローマ・サミット(2021年10月 イタリア・ローマ)

2021年10⽉30⽇及び31⽇、G20ローマ・サミットが開催され、議長国イタリアが掲げた「人(People)」「地球(Planet)」「繁栄(Prosperity)」という3つの優先課題の下、議論が行われました。議論の総括としてG20ローマ首脳宣言が発出され、首脳宣言冒頭で「ジェンダー平等の達成に向けた重要な措置を取ってきた」ことが述べられるとともに、「ジェンダー平等と女性の自立(エンパワーメント)」について2パラグラフにわたり下記のとおり言及されました。

  • 包摂的で持続可能な開発にとって、あらゆるレベルにおける女性と女児の自立とリーダーシップの極めて重要な役割を強調。
  • 新型コロナウイルスのパンデミックによって、不均衡に影響を受けてきた女性と女児を、より良い前進のための取組の中核に据えることにコミット。
  • STEM(科学、技術、工学及び数学)分野を含む教育及び機会への平等なアクセス、女性の起業家精神及び指導力の促進、ジェンダーに基づく暴力の根絶、社会・医療・介護・教育サービスの強化、ジェンダーの固定観念の克服、さらに不均等な無償ケア労働及び家事労働の是正といった重要な要素に取り組む。
  • 男女間の賃金格差を是正することに注力して、女性の雇用の質と量を早急に高めることにコミット。
  • 初の「G20 女性活躍担当大臣会合」 の開催を歓迎。学術界、市民社会及び民間部門と協力し、女性の自立のために取り組んでいくために、今後の議長国の下で、「G20 女性活躍担当大臣会合」の開催を支持。
  • 各国の政策において、適切な実施手段を用いて、ジェンダー平等に対する体系的かつ分野横断的なアプローチに向けた具体的な措置を、引き続き強化。
  • 「女性の経済代表性向上のための民間アライアンス(EMPOWER)」 による活動及び同アライアンスのG20 への関与を歓迎。
  • 女性が経営する中小企業を支援するための重要なパートナーシップとして、女性起業家資金イニシアティブを認識。

その他、「世界経済」「保健」「持続可能な開発」「都市及び循環経済」「雇用及び社会的保護」「教育」のパラグラフにおいても、「特に、女性や女児が脆弱な立場に置かれていることへの認識」や「女性の自立の促進」、「デジタル・ジェンダー・デバイドへの対処」等について言及されています。

サミットの詳細及び首脳宣言の全文は、外務省ホームページよりご覧いただけます。

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