第1回東アジア男女共同参画担当大臣会合

平成18年6月30日(金)、7月1日(土)、東京(京王プラザホテル)において「東アジア男女共同参画担当大臣会合」が開催されたところ、概要と評価は以下のとおり。

  1. 概要
    • 「東アジアにおけるジェンダーの平等を目指して」をテーマとし、東京にて東アジア諸国の担当大臣会合を執り行った。男女共同参画の重要性、男女共同参画の取組や推進にあたっての課題等について意見交換を行い、最後に「東京閣僚共同コミュニケ」を採択した。
    • 会議には、16カ国(中国、韓国、ASEAN10カ国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ブルネイ、ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジア)、オーストラリア、ニュージーランド、インド、日本)・2国際機関(ESCAP、UNDP)が参加、うち14の国・国際機関からは大臣クラスが出席した。議長は、猪口邦子内閣府特命担当大臣(少子化・男女共同参画)が務めた。
    • 30 日の開会セッションでは、猪口大臣によるオープニングスピーチとESCAP(国連アジア太平洋経済社会委員会)事務局長より基調講演があった。続くセッション1では、「各国におけるジェンダー主流化の進捗状況と今後の課題」と題して各国等より報告があった。続いてテーマ別討議に入り、セッション2では「ワーク・ライフ・バランスと男女共同参画」、セッション3で は「ナショナルマシナリーの機能について」に関して活発な議論が行われた。翌1日に開催されたセッション4にても引き続きテーマ別討議が行われ、コミュニケ案の審議がなされた。セッション5では、池田守男・株式会社資生堂相談役より「企業における男女共同参画の重要性」と題する招待講演があった。最後のクロージングセッションでは、「東京閣僚共同コミュニケ」が全会一致で採択された。
  2. 評価
    • 本会合は、東アジアにおける初の男女共同参画担当大臣会合であり、日本が主導し、議長国を務め、呼びかけた全16カ国・2国際機関のうち14の国・国際機関から大臣クラスの参加を得、有意義な各国報告とテーマ別討議が行われた。今回の日本国主催の東アジア男女共同参画担当大臣会合が成功したことから、本閣僚会合を年次開催するプロセスを立ち上げる決定を含む「東京閣僚共同コミュニケ」が全会一致で採択された。
    • 会議では、各出席者より東アジアという地域で男女共同参画をテーマに閣僚会合を開催することの意義が深いことが確認され、今回の会合は、東アジアにおけるジェンダーの平等・平和・開発の大きな進歩に向けた歴史的な一歩であると評価された。
    • ベストプラクティスの共有やワーク・ライフ・バランスの重要性、ナショナルマシナリーの強化の重要性などについて合意された。
    • ジェンダーの平等と女性のエンパワーメントに向けた我々のこの連携がよい模範となり、国際社会に発信されるよう努力することが合意されるとともに、国連等関係機関に「東京閣僚共同コミュニケ」を伝達する責務を議長国に託した。
    • 次回会合は2007 年にインド、第三回会合は2008 年に韓国で開催することを決定した。
  3. 資料
内閣府男女共同参画局 Gender Equality Bureau Cabinet Office〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号 03-5253-2111(大代表)
法人番号:2000012010019