ジェンダー平等を目指す全ての世代フォーラム(Generation Equality Forum/GEF)について

  1. 概要
     2020年に、第4回世界女性会議にて北京宣言・行動綱領が採択されてから25周年(「北京+25」)という節目の年を迎えました。ジェンダー平等を目指す全ての世代フォーラムは、「北京+25」の記念会合として国連女性機関(UN Women)、メキシコ政府、フランス政府によって立ち上げられ、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントを推進していくことを目的にしています。
     6つのテーマ(1ジェンダーに基づく暴力、2経済的公平及び権利、3身体的自立及び性と生殖の健康と権利、4気候正義のためのフェミニスト行動、6ジェンダー平等のための技術及び革新、7フェミニスト運動とリーダーシップ)ごとに「行動連合(Action Coalition)」が創設され、各国政府と市民社会が連携しながら各テーマごとの課題解決を目指しています。
     我が国は、「ジェンダーに基づく暴力」の行動連合にメンバー国として参加します。
     ジェンダー平等を目指す全ての世代フォーラムの公式ホームページはこちらです(英語のみ)。
  2. メキシコ会合
    (1)
    日程・場所
    令和3年3月29日~31日
    於:オンライン
    (2)
    林伴子男女共同参画局長の発言
     3月29日に「テーマ別対話:女性の躍進のための構造的メカニズム」が開催され、林伴子男女共同参画局長が日本のジェンダー平等と女性のエンパワーメントに関する国内本部機構(ナショナル・マシーナリー)について紹介しました。
     以下、林局長の発言の主なポイントです。
    • ハイレベルでのコミットメントを重視している。内閣総理大臣を長とし全閣僚からなる「男女共同参画推進本部」、内閣官房長官を長とし閣僚と有識者からなる「男女共同参画会議」が設置され、また、男女共同参画推進本部の下には、全省庁に、局長級の男女共同参画担当官(ジェンダーフォーカルポイント)が置かれている。
    • 男女共同参画社会基本法に基づき男女共同参画基本計画を閣議で決定している。策定のプロセスにおいては、市民社会組織(CSOs)の意見・提言を取り入れるなど連携を図っている。
    • 毎年「重点方針」を作成し、政府の予算編成への反映を図っている(ジェンダー予算)。
    • ジェンダー平等に向けた取組において地域の男女共同参画センターや市民社会組織(CSOs)が重要な役割を担っている。とくに新型コロナウイルス感染症下で女性が大きな影響を受けている中、引き続き地域の男女共同参画センターや市民社会組織(CSOs)との緊密な連携を図っていく。
  3. フランス会合
    (1)
    ⽇程・場所
    令和3年6⽉30⽇〜7月2⽇
    於:オンライン
    (2)
    丸川内閣府特命担当大臣の登壇
     7⽉1⽇に「ジェンダーに基づく暴力に関する行動連合ハイレベル・イベント」が開催され、丸川内閣府特命担当大臣がステートメント(日本語/英語) をビデオメッセージで述べました。ビデオメッセージはこちらです。
     以下、丸川大臣の発⾔の主なポイントです。
    • ジェンダー平等は日本国政府の重要で確固たる方針。
    • グテーレス国連事務総長の「女性と女児をコロナ対応の中心に」とのメッセージを強く支持。G7コーンウォール・サミットにおいて、G7各国の首脳はジェンダーに基づく暴力の根絶にコミット。
    • コロナ下でDVや性暴力の増加・深刻化が懸念される中、日本は、第5次男女共同参画基本計画に基づき、被害者支援を推進。
    • コロナの影響を受けた途上国の女性への支援として、国連女性機関等の3組織に対して、総額約3,540万ドルを拠出。ジェンダーに基づく暴力の防止対策にも活用。
内閣府男女共同参画局 Gender Equality Bureau Cabinet Office〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号 03-5253-2111(大代表)
法人番号:2000012010019