第63回国連女性の地位委員会(平成31年3月11日~22日)
- 第63回国連女性の地位委員会が、2019年3月11日から22日まで国連本部(ニューヨーク)で開催され、世界中から政府閣僚やNGO等の非政府代表が参加した。日本政府代表団からは、田中由美子日本代表、外務省、内閣府、厚生労働省、文部科学省、国際連合日本政府代表部、独立行政法人国際協力機構(JICA)の政府等関係者が出席し、また、NGO代表、ユース代表も出席した。
- 委員会期間中は、「ジェンダー平等及び女性と女児のエンパワーメントのための社会保護システム、公共サービス及び持続可能なインフラへのアクセス」を優先テーマに、「女性のエンパワーメントと持続可能な開発の関連性」(CSW60の合意結論)をレビューテーマとして、各国代表や国連機関、NGO代表等によるステートメントの実施、閣僚級ラウンドテーブルや対話型専門家パネルの開催、合意結論の採択に向けた協議等が行われた。
- 田中由美子(城西国際大学招聘教授)日本代表は、閣僚級ラウンドテーブルにおいて、様々なセクター内の全てのレベルにおける女性の参画促進を含む、社会保護、公共サービス及び持続可能なインフラの計画、提供、実施に関する優良事例・政策についての協議に参加し、ひとり親家庭への支援についての我が国の取組について紹介した。
- 田中由美子(城西国際大学招聘教授)日本代表は、一般討論においてステートメント(英語/仮訳)を実施し、保育・介護受け皿の拡大、教育の負担軽減に向けた取組を実施するとともに、ひとり親家庭の支援や、非正規雇用労働者の待遇改善といった我が国の取組を紹介した上で、安全で快適な公共交通機関への支援を通じて、女性と児童の教育や保健サービスへのアクセス改善及び経済活動への参加促進に貢献している国際的な支援を紹介し、引き続きユニバーサル・ヘルス・カバレッジの促進を務めるとともに、本年のG20議長国として教育分野においても支援を継続していく旨を述べた。
- 日本のNGO(JAWW(日本女性監視機構)、国連NGO国内女性委員会、国際婦人年連絡会)と国連日本政府代表部が共催して、「女性が自立して生きるための社会的支援」と題するサイドイベントを開催した。また、会期中は、CSWへ参加している日本のNGOに対して2回のブリーフィングを行うなど、NGOとの連携に努めた。
- 今回の委員会の成果として、以下の合意結論が採択された。
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合意結論
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「ジェンダー平等及び女性と女児のエンパワーメントのための社会保護システム、公共サービス及び持続可能なインフラへのアクセス」(英語/仮訳 [PDF形式:559KB])