第60回国連婦人の地位委員会
- 第60回国連婦人の地位委員会が、2016年3月14日から24日まで国連本部(ニューヨーク)で開催され、世界中から80以上の政府閣僚、NGO等約4,100人の非政府代表が参加した。日本政府からは武藤容治外務副大臣を首席代表に、橋本ヒロ子日本代表、外務省、内閣府、文部科学省、厚生労働省、国際連合日本政府代表部、独立行政法人国際協力機構(JICA)及び独立行政法人国立女性教育会館(NWEC)の政府等関係者並びにNGO代表が出席した。
- 委員会期間中は、「女性のエンパワーメントと持続可能な開発の関連性」を優先テーマに、「女性及び女児に対するあらゆる形態の暴力の撤廃及び防止」をレビューテーマとして、各国代表や国連機関、NGO代表等によるステートメントの実施、閣僚級ラウンドテーブルや対話型専門家パネルの開催、合意結論や決議についての協議等が行われた。
- 武藤外務副大臣は、閣僚級ラウンドテーブルで議長を務めるとともに、女性のエンパワーメントと持続可能な開発との関連性や女性・女児に対する暴力の撤廃及び防止等について、各国代表者との意見交換に参加し、ステートメント(英語/仮訳)では国際社会の一員として2030アジェンダの実現に向け責任を果たす旨強調した。
- 日本のNGO(日本女性監視機構(JAWW)、国連NGO国内婦人委員会、国際婦人年連絡会)と国連日本政府代表部が共催して、3月18日に「経済分野での男女格差解消のための私たちの挑戦:Our Challenge for the Elimination of Gender Gaps in Economy 」と題するサイドイベントを開催した。また、会期中は、CSWへ参加している日本のNGOに対して2回のブリーフィングを行うなど、NGOとの連携に努めた。
- 今回の委員会の成果として、以下の合意結論及び決議が採択された。
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(1)
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合意結論
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「女性のエンパワーメントと持続可能な開発の関連性」(英語[PDF形式:259KB]
/仮訳[PDF形式:282KB]
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(2)
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決議
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「複数年行動計画」
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「パレスチナ女性の状況及びその支援」
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「紛争下における女性及び児童の人質解放」
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「女性、女児とHIV及びAIDS」