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コラム1

京都女子大学のリカレント教育事業


京都女子大学は、100年余りにわたる女性教育の経験に立脚して、女性が自らの能力を活用して豊かな人生を送ることを支援するため、平成30(2018)年度に、関西の女子大学として初めてリカレント教育課程を開設した。

様々な状況に埋もれている女性人材のエンパワーメントが進み、女性が生産の場に参画することは、社会にとって重要であるだけでなく、何よりも女性自身の人生を豊かにすることにつながる。同大学は、そのような考えに基づき、この課程を実施している。

この課程は、8年目となる令和7(2025)年度において以下の3つのコースから構成されている。

○ ブラッシュアップコース(講義形式:対面・オンライン・オンデマンド)

キャリアブランクが長い人、育休中の人、パートタイマーなどで、ブラッシュアップを図りたい女性を主な対象とし、PCスキルやプレゼンテーション能力、マーケティング、分析など、現代のビジネスに必要な基礎的な知識・スキルを習得してもらうことを目的としている。また、自分らしい生き方を模索することを支援し、今後のキャリアビジョンの設計から再就職やキャリアアップにつながることを目指す。受講時間は年間120時間で、キャリアカウンセリングや就職セミナーなども実施。修了生は、企業、地方公共団体、学校等への再就職、職場でのキャリアアップのほか、特技を生かした起業や地域活動への貢献など様々な分野で活躍している。

○ 女性のための実践・リーダー育成コース(講義形式:対面・オンデマンド)

女性活躍の推進に資することを目的として、令和3(2021)年に文部科学省の委託事業として開始し、現在は大学独自のプログラムとなっている。リーダー候補の女性(ポテンシャル層含む。)、管理職に就く女性を主たる対象とし、リーダー層に必要とされるマネジメントスキルを身に着けるとともに、SDGsで求められる「サーバントリーダーシップ」を育むことを目的としている。対面、双方向の授業を中心としており、土曜日に通学で開催される約半年間の短期集中型の実践的なカリキュラムである。受講生アンケート(令和6(2024)年度)によると、マネジメント力について受講前は5%の受講生が「自信がある」と回答していたが、受講後は90%に上昇した。リーダーシップ力についても、受講前は5%の受講生が「自信がある」と回答していたが、受講後は90%に上昇しており、マネジメント力、リーダーシップ力の向上に効果がみられた。また、講師・修了生・受講生のネットワークが構築されており、修了後も継続的なつながりが維持される点に特徴がある講座である。

○ マネジメント入門コース(講義形式:オンライン・オンデマンド)

企業やNPO法人などの組織において、リーダー的な立場や管理職を目指す女性(ポテンシャル層も含む。)を主な対象とし、組織で必要とされるマネジメントの基礎的な知識とスキルやジェンダー視点を身に着け、キャリアに関する自己効力感を高め、キャリアアップへの挑戦意欲を高めることを目的としている。

文部科学省の委託事業として、女子教育に実績のある全国各地の4女子大学(日本女子大学、福岡女子大学、椙山女学園大学、宮城学院女子大学)や独立行政法人国立女性教育会館(NWEC)(令和8(2026)年4月以降は独立行政法人男女共同参画機構)とも連携し、アクティブラーニングを取り入れた特色ある授業プログラムを展開している。オンラインを中心としており全国どこでも受講可能である。受講生アンケート(令和7(2025)年度)によると、マネジメント力について受講前は7%の受講生が「自信がある」と回答していたが、受講後は85%に上昇した。リーダーシップ力については、受講前は約32%の受講生が「自信がある」と回答していたが、受講後は約88%に上昇しており、マネジメント力、リーダーシップ力の向上に効果がみられた。

京都女子大学のリカレント教育課程は、平成30(2018)年度から令和7(2025)年度までの8年間に、397名の修了生を輩出している。

令和7(2025)年度に実施した修了生追跡調査の結果によると、「リカレント教育のキャリアへの有用性」について、「大いに役に立った」(83.1%)と「まあまあ役に立った」(16.9%)を併せて100%となっているなど、各コースは、修了生からとても好評を得ている。また、同課程修了後に昇進した修了生は21%となっており、昇進した修了生のうち、91%が修了3年以内に昇進している。同課程で学んでよかったこととして「受講生ネットワークが広がった」、「マネジメント力もしくは人生の岐路における決断力が向上した」との回答のほか、「リカレントを通して触れた講義内外すべてが自分のためになり、仕事以外でも決断のタイミングや人間関係の上でスムーズに生きられるようになった」、「自信がついた」、「周りから刺激を受け前向きになれた」等が挙げられており、多くの受講生にポジティブな意識・行動変容がもたらされたことがうかがえる。

(京都女子大学提供)
「女性のための実践・リーダー育成コース」における授業の様子 写真

(「女性のための実践・リーダー育成コース」における授業の様子)