第7分野 生涯を通じた健康支援

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第3節 スポーツ分野における男女共同参画の推進

1 競技団体や部活動等の指導者を目指す女性競技者等を対象に、コーチングのための指導プログラムやガイドブックを活用した、女性特有の身体的特徴やニーズ、ハラスメント防止等の指導上の配慮事項に関する研修会を3回実施することなどを通じてスポーツ指導者における女性の参画を促進する関係団体の取組を支援している。【文部科学省】

2 令和元(2019)年6月にスポーツ庁が決定した「スポーツ団体ガバナンスコード」で設定された女性理事の目標割合(40%)達成に向けて、各中央競技団体における目標設定及び具体的方策の実施を促し、女性理事の比率向上に向けた支援を行った結果、各中央競技団体における女性理事の割合は平均24.5%となり、令和3(2021)年度と比較して約1.6%上昇している。【文部科学省】

3 女性競技者の三主徴(利用可能エネルギー不足、運動性無月経、骨粗しょう症)に対応した医療・科学サポート体制の確立に向けて、婦人科医との連携や相談体制を構築した。また、女性競技者や指導者に対する講習会等を開催し、普及・啓発の取組を実施している。【文部科学省】

4 生涯を通じた健康づくりのため、運動習慣の定着や身体活動量の増加に向けた取組を推進している。

スマート・ライフ・プロジェクトを通じて、健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)を国民へ周知し、生活の中で行える身体活動について啓発した。【厚生労働省】

5 関係省庁、地方公共団体、スポーツ団体、経済団体、企業等で構成するコンソーシアムを設置し、加盟団体が連携・協同して、身近な地域で健康づくりを図るための環境整備を行う等、女性における運動・スポーツへの参加促進に向けた取組を推進し、女性のスポーツイベントの開催や優良事例をスポーツ庁ホームページ等で公表した。【文部科学省】

6 スポーツに関する指導ができる人材の養成・活用について、多様な住民のニーズに対応できる多様な指導者の発掘・創出などの各地方公共団体等が行う取組を推進した。【文部科学省】

7 女性競技者の出産後の復帰を支援するため、スポーツ医・科学を活用したトレーニングサポートを実施したことに加え、競技生活と子育ての両立に向けた環境整備のため、練習や遠征時の育児サポートを実施している。【文部科学省】

8 競技者に対する指導者等からのセクシュアルハラスメントや性犯罪の防止に向け、これらの不法行為等を行わず、かつ競技者の人間的成長を促すことのできるグッドコーチを養成するためのカリキュラム等を活用し、資質の高い指導者の養成を行う関係団体の取組を支援している。【文部科学省】

9 競技者に対する性的意図を持った写真や動画の撮影・流布などによるハラスメントの防止に向けて、競技団体の取組事例等の周知のための事務連絡を発出し、法務省、総務省、各競技団体と連携しつつ取組を推進した。【文部科学省】

10 「スポーツ団体ガバナンスコード」に基づき、各スポーツ団体における、競技者等に対する各種ハラスメント根絶に向けたコンプライアンス教育について、統括団体・日本スポーツ振興センターと連携しながら、「スポーツ団体ガバナンスコード」適合性審査の審査項目にて各団体の取組状況の説明を求め、着実な実施を推進した。【文部科学省】