第5節 男女共同参画の視点に立った環境問題への取組の推進

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第5節 男女共同参画の視点に立った環境問題への取組の推進

1 環境に関する政策・方針決定過程への女性の参画拡大

環境省では,女性を含む多くの主体が自発的な環境保全活動へ参画することを一層支援するために,行政・NPO法人・事業者等の環境保全の取組とパートナーシップの形成を支援する地球環境パートナーシッププラザや地方ブロックごとに設置された地方環境パートナーシップオフィスの運営,自然と触れ合う機会の提供等,各主体の環境保全に関する取組とその連携を推進・強化する施策を実施した。

2 環境問題への取組への男女共同参画の視点の導入

文部科学省では,ジェンダー平等の視点を含めた持続可能な開発のための教育(ESD)について,ユネスコの認定する世界的な学校間ネットワークである「ユネスコスクール」をESDの推進拠点と位置付け,その活動の充実など,国内外においてESDの取組を推進している。平成30(2018)年5月には学校等でESDを実践している人々に向けて,学校現場でESDを実践する際のポイントや優良事例を盛り込み,平成28(2016)年3月に作成した「ESD推進の手引(初版)」について,持続可能な開発目標(SDGs)や新学習指導要領等を踏まえ,内容を一部改訂した。また,平成30年(2018)6月に閣議決定された「第三期教育振興基本計画」において,SDGsの達成に資するようなESDの深化やユネスコスクールの活動の充実等が明記された。さらに,優れたESDの取組を世界に広めるため,日本の財政支援により創設された「ユネスコ/日本ESD賞」を平成30(2018)年は新たに3団体が受賞した。