第1節 政治分野における女性の参画拡大

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第3章 政策・方針決定過程への女性の参画拡大

第1節 政治分野における女性の参画拡大

内閣府は,「女性の政策・方針決定参画状況調べ」の中で,各政党や地方議会における男女共同参画の状況について毎年調査し,公表している。

また,平成28年は,我が国において女性が初めて参政権を行使してから70年であることから,内閣府特命担当大臣(男女共同参画)メッセージや国連開発計画(UNDP)の「女性の政治参加促進のためのガイドブック」等を掲載する特設ウェブサイトを作成するとともに,政治分野における女性の参画拡大の重要性について積極的に啓発するべく,列国議会同盟(Inter-Parliamentary Union)の各国の国会議員に占める女性の割合等の報告“Women in Parliament”の和訳である「議会における女性」の作成や地方の政治分野における女性の参画状況についてデータを取りまとめた「女性の政治参画マップ2017」を作成するなど,政治分野における女性の参画状況に関する情報提供を行った。さらに,2013(平成25)年に無党派・非営利の独立団体として創設された,女性政治家の世界的ネットワークであるWomen in Parliament Global Forum(WIP)の創設者・会長であるシルバナ・コッホ=メーリン氏の来日に合わせ,議会における女性活躍についての「聞く会」を28年10月に開催した。

加えて,各政党に対し,衆議院議員選挙,参議院議員選挙及び地方公共団体の議会の選挙における女性候補者の割合等が高まるよう,女性候補者等における数値目標の設定や人材育成等の取組を含めた行動計画の策定・情報開示等に向けた自主的な取組の実施,ポジティブ・アクションの自主的な導入に向けた検討,両立支援体制の整備等を始めとした女性議員が活躍しやすい環境の整備等についての要請を行った。