第2節 家事・育児・介護等に男性が参画可能となるための環境整備

本編 > II > 第1部 > 第2章 > 第2節 家事・育児・介護等に男性が参画可能となるための環境整備

第2節 家事・育児・介護等に男性が参画可能となるための環境整備

厚生労働省では,職業生活と家庭生活の両立を図りやすくするための雇用環境の整備に関する周知啓発活動を積極的に行っている。

特に父親の子育てについては,育児を積極的に行う男性「イクメン」を応援し,男性の仕事と育児の両立を推進する「イクメンプロジェクト」において,参加型の公式サイト 2の運営やハンドブックの配布等を行うとともに,男性の仕事と育児の両立を積極的に促進し,業務改善を図る企業を表彰する「イクメン企業アワード」及び部下の仕事と育児の両立に配慮する管理職を表彰する「イクボスアワード」等表彰や企業向けセミナーの開催等により好事例の普及を図っている。また,女性活躍推進法に基づく情報公表項目に「男女別の育児休業取得率」を位置づけており,「女性の活躍推進企業データベース」における情報公表が進むよう,企業に取組を促している。

さらに,雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律(昭和47年法律第113号。以下「男女雇用機会均等法」という。)及び育児・介護休業法が改正され,妊娠,出産,育児休業等に関するハラスメントの防止措置を講じることが事業主に新たに義務付けられた(平成29年1月1日施行)。当該改正法の施行に向けて,都道府県労働局において説明会及びハラスメント対応特別相談窓口を開設し,改正法の周知を図った。そのほか,介護休業取得者の経済的支援をするため,雇用保険を財源に支給される介護休業給付の給付率を40%から67%へ引き上げている(28年8月1日施行)。

2厚生労働省委託事業 イクメンプロジェクト https://ikumen-project.mhlw.go.jp/