男女共同参画白書(概要版) 平成29年版

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第13章 男女共同参画に関する国際的な協調及び貢献

  • 男女共同参画推進連携会議企画委員会主催による情報・意見交換会として,平成28年7月に,女子差別撤廃委員会からの最終見解及び第60回国連女性の地位委員会(CSW)等に関しての「聞く会」を開催し,また,29年2月には,第61回CSW等についての「聞く会」を開催した。
  • 「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲げられた持続可能な開発目標(SDGs)に係る施策を総合的かつ効果的に推進するため,2016(平成28)年5月に,内閣総理大臣を本部長とし,全閣僚を構成員とするSDGs推進本部を設置し,同年12月,SDGs達成に向けた我が国の指針である「SDGs実施指針」を決定した。同指針では,ジェンダー平等の実現及びジェンダーの視点の主流化が明記された。
  • 2016(平成28)年5月,「開発協力大綱」に基づく分野別開発政策として,途上国における女性の活躍推進と質の高い成長を目指す「女性の活躍推進のための開発戦略」を発表した。
  • 我が国は,平成28年7月,「アジア太平洋地域における女性・平和・安全保障に関する行動計画に関するシンポジウム」をUN Womenと共催し,アジア太平洋地域における女性・平和・安全保障に関する議論を促進した。
  • 2017(平成29)年3月8日の「国際女性の日」には,内閣府特命担当大臣(男女共同参画)からのメッセージを寄せた。
  • 2016(平成28)年に我が国が議長を務めた伊勢志摩サミットにおいては,女性分野を優先アジェンダの一つとして取り上げ,首脳宣言に,質の高い教育や訓練等を通じた女性の能力開花を支援すること,女性に対するあらゆる暴力への対応強化にコミットすること等が盛り込まれた。男女共同参画と女性の活躍を全ての政策分野で反映する「主流化」の重要性を明記した持続可能な開発目標(SDGs)策定後,初のG7サミット開催国として,首脳会合のみならず,全ての関連閣僚会合で女性活躍を議題として取り上げ,女性の活躍推進に向けたイニシアティブを主導した。
  • 我が国が主導し,アジア各国の閣僚に参加を呼び掛けて,2006(平成18)年に東京で第1回会合を開催した,東アジア初の男女共同参画担当大臣会合である「東アジア男女共同参画担当大臣会合」等を統合し,新たに発足した「東アジア家族・男女共同参画担当大臣フォーラム」の第1回会合が2016(平成28)年12月,タイ・バンコクで開催され,我が国から,男女共同参画・女性活躍担当大臣が参加し,G7伊勢志摩サミットの成果等を発信した。
  • 2016(平成28)年12月,我が国は3回目となる国際女性会議WAW!2016(World Assembly for Women)を開催した。日本及び26の国と地域,11国際機関から93名の女性分野等で活躍するトップ・リーダーたちが参加し,各参加者からのアイディアや提案は「WAW!To Do 2016」として取りまとめられ,国連文書(A/71/829)としても発出された。
  • 総務省は,平成29年3月に開催された国連統計委員会第48回会合において,ジェンダー統計のグローバルな発展に資するべく,隔年で国連が開催国との共催で実施する国際フォーラムである,ジェンダー統計グローバルフォーラムの第7回会合を,30年度に我が国(東京)へ招致することを表明し,同委員会から歓迎を受けた。