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第4章 女性に対する暴力
本章のポイント
第1節 配偶者等からの暴力の実態
- これまでに配偶者から身体的暴行,心理的攻撃,経済的圧迫又は性的強要のいずれかを1つでも受けたことが「何度もあった」とする者の割合は,女性の9.7%,男性の3.5%(平成26年調査)。
- 配偶者間における刑法犯(殺人,傷害,暴行)の被害者の93.3%が女性。
- 配偶者暴力相談支援センターは全国に247か所(平成27年3月現在)。
- 配偶者暴力相談支援センターへの相談件数は年々増加し,平成25年度に寄せられた相談件数は9万9,961件。
- 平成26年中の警察における配偶者からの暴力事案等認知件数は5万9,072件で法施行後最多。同事案における検挙件数は6,992件。
- 配偶者暴力防止法施行後,平成26年12月末までの間に,発令された保護命令の件数は2万7,799件。
第2節 性犯罪の実態
- 平成26年の強姦の認知件数は1,250件,強制わいせつの認知件数は7,400件で,いずれも前年比減少。
- これまでに異性から無理やりに性交された経験のある女性は6.5%。若年・低年齢時の被害が多い(平成26年調査)。
- 異性から無理やりに性交された経験のある女性のうち,被害をどこ(だれ)にも相談しなかった人は67.5%(平成26年調査)。
第3節 売買春の実態
- 平成26年の売春関係事犯検挙件数は1,012件で,前年比減少。
- 平成26年の要保護女子総数は604人で前年より減少し,そのうち未成年者が占める割合は37.6%と前年比増加。
- 平成26年の児童買春事件の検挙件数は,661件で前年比減少。
第4節 人身取引の実態
- 平成26年中に警察が確認した人身取引被害者の総数は24人で,前年比増加。
第5節 セクシュアル・ハラスメントの実態
- 平成26年度の雇用の場におけるセクシュアル・ハラスメントに係る都道府県労働局雇用均等室への相談件数は1万1,289件。
第6節 ストーカー行為の実態
- 平成26年のストーカー事案の認知件数は2万2,823件,検挙件数は2,473件。
- これまでに特定の異性からの執拗なつきまとい等の経験のある女性は10.5%,男性は4.1%(平成26年調査)。