コラム2 「地域発」女性の活躍推進を目指す地域連携の動き

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コラム2

「地域発」女性の活躍推進を目指す地域連携の動き


平成25年5月,福岡県で「女性の大活躍推進福岡県会議」が発足した。県内20の経済団体等からなる支援団体を中心に,県知事や政令指定都市の北九州市,福岡市の市長も顧問となり,産学官民一体となって女性の活躍推進に向けた取組を進めている。27年3月現在,支援団体の所属企業や地方自治体,大学等,276の企業・団体・個人が会員となっている。

この会議の中心的な活動は,企業等に,女性の管理職比率や管理職数の目標を自主決定し,自主宣言するよう働きかけることである。平成27年3月までに,県内170以上の企業・団体が宣言登録をした。また,人事担当者向けの女性活躍推進に関するセミナーの開催や,女性管理職ネットワーク「We-Net福岡」の立ち上げ等,相互研鑽や交流の場を提供する取組も広がりを見せ始めている。

会議事務局の一般財団法人九州地域産業活性化センターによると,この運動が開始されてから,女性の活躍推進に関する県内企業の関心は明らかに高まり,また女性の意識も変わり始めたという。

女性の活躍を推進する地域発の動きは,各地に広がっている。平成26年1月には,佐賀県で「女性の大活躍推進佐賀県会議」が発足,その後27年3月までに,愛知県,徳島県,広島県,栃木県,東京都,岩手県,山形県,鳥取県,愛媛県,熊本県,三重県,香川県,和歌山県,北海道,長崎県及び京都府で同様の会議が発足,又は体制が構築された。例えば京都府の「輝く女性応援京都会議」では,会議の構成団体である京都労働局,京都府,京都市及び経済団体等のオール京都体制で,自主的な行動計画の策定,人材育成,働き方改革及び起業・創業支援に率先して取り組む「行動宣言」を採択するなど,各地とも意欲的な活動を展開している。

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