第2節 性犯罪の実態

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第2節 性犯罪の実態

(強姦・強制わいせつの認知件数)

警察庁の統計によると,強姦の認知件数は,平成16年から減少し続けていたが,24年から増加に転じ,25年は前年から170件(13.7%)増加して1,410件となった。

強制わいせつの認知件数は,平成16年から減少し続けていたが,22年から増加傾向に転じ,25年は前年から409件(5.6%)増加して7,672件となった。なお,警察では,女性警察官による被害者からの事情聴取の拡大,相談電話の設置等,被害申告を促進するための施策等の性犯罪被害者支援を推進している(1-3-10図)。

1-3-10図 強姦,強制わいせつ認知件数の推移 別ウインドウで開きます
1-3-10図 強姦,強制わいせつ認知件数の推移

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(異性から無理やり性交された経験)

内閣府の「男女間における暴力に関する調査」(平成23年)において,女性(1,751人)に,これまでに異性から無理やりに性交された経験を聞いたところ,「1回あった」が4.1%,「2回以上あった」が3.5%で,被害経験がある女性は7.7%となっている。

被害にあった時期としては,「20歳代」が35.1%で最も多く,次いで「中学卒業から19歳まで」が20.1%となっており,「30歳代」が14.2%となっている。低年齢で被害を受けた者の状況は,「中学生」が5.2%,「小学生以下」が13.4%となっている(1-3-11図)。

1-3-11図 被害にあった時期 別ウインドウで開きます
1-3-11図 被害にあった時期

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異性から無理やりに性交されたことがあった女性のうち,被害について「どこ(だれ)にも相談しなかった」者は67.9%で6割を上回っている(1-3-12図)。

1-3-12図 被害の相談先(複数回答) 別ウインドウで開きます
1-3-12図 被害の相談先(複数回答)

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