コラム8 「ダイバーシティ経営企業100選」・「なでしこ銘柄」(経済産業省)

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コラム8

「ダイバーシティ経営企業100選」・「なでしこ銘柄」(経済産業省)


○ ダイバーシティ経営企業100選47

「ダイバーシティ経営企業100選」は,業種・規模・地域における様々なベストプラクティスを収集・発信していくことで,ダイバーシティ経営への取組を後押ししていくことを狙いに,平成24年度から開始された。「ダイバーシティ経営」とは,多様な人材をいかし,その能力が最大限発揮できる機会を提供することで,イノベーションを生み出し,価値創造につなげている経営のことで,取組の内容(実践性,革新性・先進性,トップのリーダーシップ)と,その取組が経営上の成果につながっているかを軸に評価を行い,多様なロールモデルを選定した。

また,平成24年度の受賞企業43社における取組(ベストプラクティス)の事例集とそれらの共通的な要素を抜き出し,ダイバーシティ経営を成果につなげるための基本的な考え方を整理した「価値創造のためのダイバーシティ経営に向けて」も公表された。

【ダイバーシティ経営企業100選表彰式・シンポジウムの様子】(提供:経済産業省)

47ダイバーシティ経営企業100選
http://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/diversity/kigyo100sen.html


【ダイバーシティ経営企業100選表彰式・シンポジウムの様子】(提供:経済産業省)

○ 「なでしこ銘柄48」の選定

内閣府特命担当大臣(男女共同参画)の下に開催された「女性の活躍状況の資本市場における「見える化」に関する検討会」による提言を受けて,平成25年2月,経済産業省と東京証券取引所は共同で「女性の活躍推進」に優れた上場企業を「なでしこ銘柄」として選定・公表した。

東証一部上場企業1,700社について,各企業のCSR報告書を始めとする公開情報を基に,「女性のキャリア支援」と「仕事と家庭の両立支援」の二つの側面から女性の活躍促進についてスコアリングを行い,各業種上位2社の中から財務面でのパフォーマンスもよい(ROE(株主資本利益率)が業種平均以上)各業種1社,合計17社を発表した。女性が活躍する企業は「多様な人材をいかすマネジメント能力」や「環境変化への適応力」があるという見方も成り立つ。

「なでしこ銘柄」の選定に当たって東京証券取引所が公表した資料によれば,女性活躍に関するスコアが高い72社(33業種につき上位最大3社)について,指数を試算し,TOPIXと比較したところ,ほぼ一貫してTOPIXのパフォーマンスを上回り,超過収益率の幅が拡大する傾向が見られた。

【ダイバーシティ経営企業100選及びなでしこ銘柄のロゴマーク】

48なでしこ銘柄
http://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/diversity/nadeshiko.html