コラム7 女性新ビジネスプランコンペティション(日本政策投資銀行)

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コラム7

女性新ビジネスプランコンペティション(日本政策投資銀行)


起業を支援する取組は,近年,国,地方公共団体等において様々な形で展開されており,経済産業省が日本政策金融公庫を通じて実施している「女性,若者/シニア起業家資金」融資のように女性を主要なターゲットとして明示しているものもある。

そうした中,日本政策投資銀行(DBJ)においても,女性の新しい視点によるビジネスを新たな経済の成長と社会の変革の原動力と捉えて,平成23年に女性起業サポートセンターを発足させ,24年からは女性経営者にターゲットを絞った「女性新ビジネスプランコンペティション」を開催している。

技術,サービス,ビジネスモデル等において新規性や高い付加価値が期待でき,かつ,事業としての成長が期待できるビジネスプランを対象とし,受賞者には事業奨励金(大賞は1,000万円)を支給するほか,コンペティション終了後も事業の実現に向け,起業・経営ノウハウのアドバイスやネットワーク紹介,ビジネスプランのブラッシュアップ等のメンタリングを外部専門家とも一部連携しながら行う。また,受賞者だけでなく応募した女性起業家を対象に,起業や経営に役立つ様々なテーマでセミナーを実施するなどの支援も実施している。

第1回コンペティションでは,全国各地から様々な業種にわたる643件の応募があり,その中から,持続可能な農業を目指し,IT技術を用いて生産者と消費者をつなぐ「ベジタブルプロバイダー事業」を提案した加藤百合子氏(株式会社エムスクエア・ラボ代表取締役)が大賞を受賞した。また,震災復興に資する事業として,気仙沼の漁業資源をいかした新ファッションブランドの創設を提案した株式会社オイカワデニム代表取締役の及川秀子氏が震災復興賞を受賞した。

DBJでは,平成25年も同コンペティションを実施しており,新たな起業家も多数応募している。女性によるイノベーションの多様化が将来のビジネスシーンや社会を変える力になるよう,女性による新ビジネスの成長支援に積極的に取り組んでいる。

【第1回表彰式の様子】(提供:日本政策投資銀行)

【第1回表彰式の様子】(提供:日本政策投資銀行)