平成24年版男女共同参画白書

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第2節 性犯罪の実態

(強姦・強制わいせつの認知件数)

警察庁の統計によると,強姦の認知件数は,平成12年以降6年連続で2,000件を超えていたが,16年から減少傾向に転じ,23年は1,185件であり,前年に比べ104件(8.1%)減少した。

強制わいせつの認知件数は,平成16年から続いていた減少傾向が22年は増加に転じたが,23年は6,870件であり,前年に比べ157件(2.2%)減少した。なお,警察では,女性警察官による被害者からの事情聴取の拡大,相談電話の設置等,被害申告を促進するための施策等の性犯罪被害者支援を推進している(第1-6-10図)。

第1-6-10図 強姦,強制わいせつ認知件数の推移 別ウインドウで開きます
第1-6-10図 強姦,強制わいせつ認知件数の推移

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(異性から無理やり性交された経験)

内閣府の「男女間における暴力に関する調査」(平成23年)において,女性(1,751人)に,これまでに異性から無理やりに性交された経験を聞いたところ,「1回あった」が4.1%,「2回以上あった」が3.5%で,被害経験がある女性は7.7%となっている。

被害にあった時期としては,「20歳代」が35.1%で最も多く,次いで「中学卒業から19歳まで」が20.1%となっており,「30歳代」が(14.2%)となっている。低年齢で被害を受けた人の状況は,「中学生」(5.2%),「小学生以下」(13.4%)となっている(第1-6-11図)。

第1-6-11図 被害にあった時期 別ウインドウで開きます
第1-6-11図 被害にあった時期

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異性から無理やりに性交されたことがあった女性のうち,被害について「どこ(だれ)にも相談しなかった」人は67.9%で6割を上回っている(第1-6-12図)。

第1-6-12図 被害の相談先(複数回答) 別ウインドウで開きます
第1-6-11図 被害にあった時期

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