平成24年版男女共同参画白書

本編 > コラム7 高齢者や子育て等の支援(雇用創出基金を活用した事例)

コラム7

高齢者や子育て等の支援(雇用創出基金を活用した事例)


特定非営利活動法人参画プランニング・いわては,岩手県盛岡市から委託され,「デリバリーケアプロジェクト事業」を行っている。この事業は,被災者を雇用し,岩手県野田村,宮古市,大槌町の3か所で,仮設住宅等で暮らす高齢者等のために,日用品,食料品,雑貨等の買物を代行するものである。買い物した商品を必ず手渡しすることで被災者の安否や健康状態を確認し,悩み相談等は他機関へつなぎ,解決が図られるように支援している。

一般社団法人パーソナルサポートセンターは,仙台市から委託され,「安心見守り協働事業」を行っている。「絆支援員」として被災者を雇用し,仮設住宅等を訪問し,入居者の話し相手となり,様々な相談に応じている。医療や就労等の相談は,同センターのスタッフを通じ,専門機関につないでいる。

公立大学法人宮城大学は,宮城県から委託され,「復興まちづくり推進員」を宮城県東松島市と南三陸町の2市町に派遣した。東松島市の仮設住宅では,復興まちづくり推進員が「子どもが遊べる場所が少ない」という子育て中の女性の話を聞き,地元の市民センターやボランティアの協力を得て,月2回,集会所で未就学児の集団保育を行う臨時の遊び場を作ることとなった。

買物を代行する支援員(盛岡市)

集会所での親子の集い(東松島市)