平成20年版男女共同参画白書

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第1節 国の政策・方針決定過程への女性の参画の拡大

平成20年4月に,「女性の参画加速プログラム」(平成20年4月男女共同参画推進本部決定)が策定された。当該プログラムにおいて,公務員は3つの重点分野の一つとされており,今後各府省が連携して,戦略的な取組を進めていく。

女性国家公務員の採用・登用の拡大については,各府省は,人事院が策定した「女性国家公務員の採用・登用の拡大に関する指針」(平成17年改定)に基づき,それぞれが策定した「女性職員の採用・登用拡大計画」の目標の達成に向け,引き続き取組を推進していく。

また,上記のプログラムに基づき,各府省において,それぞれの計画等に,本省課室長相当職以上に占める女性の割合を現在の割合より少なくとも3%程度を基本として増加するという数値目標を設定し,きめ細かで具体的な行動計画とすべく充実・見直しを行う。加えて,政府全体として本省課室長相当職以上に占める女性の割合を,平成22年度末までに少なくとも5%程度とすることを目指して,女性職員の登用を積極的に進める。

人事院では,各府省の取組状況について「女性職員の採用・登用拡大推進会議」を開催して情報交換を行うとともに,管理職員を始め全職員に対する意識啓発を行い,女性職員が働きやすい勤務環境の整備に努めるなど,各府省と連携して女性国家公務員の採用・登用の拡大を目指した具体的な取組を進めていく。また,職業生活と家庭生活の両立支援制度の拡充について引き続き検討を進めるとともに,定期的に開催する「仕事と育児・介護の両立支援に関する連絡協議会」などの場を利用して,制度の周知徹底や環境整備などの両立支援のための取組をフォローアップし,両立支援の取組を促進する。

総務省では,「男女共同参画基本計画(第2次)」及び平成16年4月に男女共同参画推進本部が決定した「女性国家公務員の採用・登用の拡大等について」を受けた各省庁人事担当課長会議申合せに基づき,人事院と共同で,各府省における女性国家公務員の採用・登用の拡大等の取組状況についてのフォローアップを引き続き実施し,女性国家公務員の採用・登用を促進する。

国の審議会等委員への女性の参画の拡大については,平成18年4月に男女共同参画推進本部において決定された目標(平成32(2020)年までに,男女のいずれか一方の委員の数が委員総数の10分の4未満とならない状態を達成するよう努める等)の達成に向け,積極的な取組を推進する。

防衛省においては,男女共同参画推進企画室(仮称)を設置し,防衛省における男女共同参画の推進に全省的に取り組む。