平成19年版男女共同参画白書

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第3節 女性の能力発揮促進のための援助

1 在職中の女性に対する能力開発等の支援

(1)情報提供,相談,研修等の拡充

厚生労働省では,職域拡大,職業能力の向上のために必要な情報提供,相談,研修等を受けられる機会の拡充を図っている。また,女性と仕事の未来館において,女性の能力発揮のためのセミナーや相談,働く女性に関する情報の提供等を行い,働く女性の支援事業を総合的に実施している。

(2)公共職業訓練等の推進

国,都道府県等が設置・運営する公共職業能力開発施設において,離職者,在職者,学卒者等に対する職業訓練を実施している。

また,事業主等が行う教育訓練を支援するため,キャリア形成促進助成金の活用等のほか,公共職業能力開発施設における在職者に対する訓練の実施,事業主等に対する同施設の貸与,同施設の職業訓練指導員の派遣などを行っている。さらに,職業能力開発に関する情報提供・相談援助等を行っている。

(3)労働者の自発的な職業能力開発の推進

厚生労働省では,労働者の自発的な職業能力開発を推進するため,教育訓練給付制度の活用のほか,労働者の自発的な取組を支援する事業主に対する助成,情報提供・相談援助等を行っている。

2 再就職に向けた支援

厚生労働省では,育児・介護等のために退職し,将来再就職を希望する者に対し,セミナーの実施,情報提供等の援助を行うほか,平成16年度から,キャリアコンサルタント等による相談の実施等,再就職のための計画的な取組が行えるようきめ細かい支援を行う「再チャレンジサポートプログラム」を実施している。また,再就職準備に関する情報及び仕事との両立に役立つ育児・介護等のサービスに関する情報をインターネットで総合的に提供している(「フレーフレーネット」)。

平成18年度からは,マザーズハローワークを設置し,再就職を希望する子育て女性等に対して就職支援を行っている。具体的には,子ども連れでも来所しやすい体制を整備するとともに,求職活動の準備が整いすぐにも再就職を希望する方に対し,担当者制の職業相談や,地方公共団体等との連携による子育て情報の提供など,再就職に向けた総合的かつ一貫した支援を行っている。