平成18年版男女共同参画白書

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第2節 多様なライフスタイルに対応した子育て支援策の充実

厚生労働省では,子ども・子育て応援プランに基づき,多様な需要に応える保育サービスの提供や,子育ての孤立化や不安の解消を図るための相談・支援体制の充実,虐待を受けた子ども等をはじめ,特に支援を必要とする子どもとその家庭に対する支援の推進など,地域におけるきめ細やかなすべての子育て家庭の支援に努める。

また,親に子育ての喜びを実感する機会を提供し,親の子育て力の向上を図るための施策を実施する。

文部科学省では,「幼児教育振興プログラム」に基づき,次代を担う子どもの成長を支えるための環境の整備に努めている。平成18年度からは,新たに,幼稚園の幼児教育ノウハウを活用し,NPO等と連携して家庭や地域社会と一体となって総合的に幼児教育を推進している園の取組を支援するとともにその成果を全国に普及する「幼児教育力総合化推進事業」を実施する。

また,すべての教育の出発点である家庭教育を支援するため,親等に対する様々な機会を活用した家庭教育に関する学習機会の提供等を推進するとともに,平成18年度から,早寝早起きや朝食をとるなど,子どもの望ましい基本的生活習慣を育成し,生活リズムを向上させるため,PTA等民間団体と連携して,「早寝早起き朝ごはん」運動を実施する。

さらに,各学校・教育委員会における児童虐待防止に向けた取組の充実を図るため,平成17年度に引き続き,「学校等における児童虐待防止に向けた取組に関する調査研究」を実施し,児童虐待防止に向けた先進事例の研究成果を全国へ普及させるとともに,本成果を活用した研修モデルプログラムを作成・試行する。

経済産業省では,保護者等のニーズを踏まえ,保育所・NPO・民間企業・病院等の連携による新たな育児関連サービスの提供を支援する。