平成17年版男女共同参画白書

施策 > 第11章 > 第2節 多様な選択を可能にする教育・学習機会の充実

女性も男性も各人の個性と能力を発揮し,社会のあらゆる分野に参画できるよう,生涯にわたり多様な学習機会が確保され,学習の成果が適切に評価される,生涯学習社会の形成を促進するための施策を講じる。

このため,文部科学省では,様々な地域活動への女性の参画が進む中で,方針決定過程への女性の参画が立ち後れており,方針決定過程へのチャレンジの支援の必要性が指摘されていることを踏まえ,女性自らが様々な学習や活動等の経験を活かして,地域社会の方針決定過程への参画に必要な資質や能力の向上を図るためのモデル事業を実施し,その成果の普及を図る。

さらに,独立行政法人国立女性教育会館では,新たに女性が様々な分野へチャレンジし,生涯にわたり主体的に選択しながら,キャリア設計を行うために参考となる様々な事例や学習情報等を提供するシステムを構築し,女性の多様なキャリア形成の支援を図る。

また,青少年が自立した人間として成長することを支援するため,青年の長期社会体験活動等の主体性・社会性をはぐくむ体験活動を推進するとともに,地域の教育力の再生を図るため,地域におけるボランティア活動促進のための多彩なプログラム開発を行う事業を実施し,ボランティア活動の全国的な展開を推進する。

また,各都道府県等において,中学校を中心とした5日間以上の職場体験等の実施など,地域の教育力を最大限活用し,キャリア教育の更なる推進を図る。

あわせて,地域の大人の力を結集し,学校等を活用して子どもたちが放課後や週末におけるスポーツや文化活動などの様々な体験活動や地域住民との交流活動等を行えるよう子どもたちの居場所(活動拠点)を整備する。

エル・ネット(教育情報衛星通信ネットワーク)の活用により,多様な学習機会の提供を図ったり,地域における学び・交流の場の拡大に努める。

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