平成16年版男女共同参画白書

コラム > オリンピックと日本女性の最近の大活躍

今年の8月には,近代オリンピックの発祥の地アテネにおいて,21世紀最初の第28回夏季オリンピックが開催されるが,1896年に第1回オリンピックがアテネで開催された時は,古代オリンピックが「女人禁制」であったことやスポーツが女性に普及していなかったことから女性の参加種目はなかった。初めて女性が参加したのは第2回パリ大会であるが,男性の13競技に対して女性は1競技にすぎなかった。その後も「激しいスポーツは女性に向かない」とされた時代が長く続き,オリンピック(夏季)で女性の競技数がようやく男性の半分に達するのは,1976年のモントリオール大会であった。女子マラソンが設けられたのは,更に遅く1984年のロサンゼルス大会からであり,男女の競技数がほぼ同じになったのはごく最近である。

こうした中にあって,近年日本の女性選手はオリンピックの場で大活躍を見せている。戦前のオリンピックでは,女性選手の参加自体も少なく,日本が獲得したメダルのほとんどは男性が占めていた。戦後も1988年のソウル大会まではその傾向は変わらなかった。しかし,1992年のバルセロナ大会以降女性の獲得メダル数は急増しており,前回のシドニー大会では日本が獲得したメダルの7割以上は女性となっている。今年の夏のアテネオリンピックにおいても,有望な女性の新種目もあることから,女性の活躍が大いに期待されている。

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第1-8-6表 オリンピック(夏季)の競技数と日本のメダル獲得数の推移

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