平成15年版男女共同参画白書

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第1節 高齢者が安心して暮らせる介護体制の構築

1 介護保険制度の着実な実施

高齢者の介護を国民皆で支える仕組みとして創設された介護保険制度の着実な推進を図っていくため,制度の趣旨について更なる周知を図り,制度の定着を図っていくとともに,市町村を始めとする現場からの意見などを踏まえ,必要な改善を行い,より良い制度へと育てていく。

2 高齢者保健福祉施策の推進

(1)介護サービス基盤の整備

「今後5か年間の高齢者保健福祉施策の方向(ゴールドプラン21)」に基づき,介護サービスの基盤の質・量両面にわたる整備を進めている。

(2)介護予防・生活支援のための取組

全国の市町村において介護予防教室の開催,生活習慣病予防のための運動指導等を行う生活習慣改善事業,高齢者の引きこもり予防のための生きがい活動支援通所事業及び生活支援のための外出支援サービスなどが地域の実情に応じて実施されるよう支援している。

(3)利用者保護と信頼できる介護サービスの育成

高齢者が介護サービスを適切に選択し,利用できるような環境づくりを進めるため,介護サービス事業者の運営基準の適切な運用を図るとともに,事業者に関する情報提供の推進,サービス選択のための評価の在り方に関する検討の推進,介護サービス事業者の参入促進,福祉用具の開発・普及などの施策を推進している。

3 介護に係る人材の確保

介護福祉士,介護支援専門員及び訪問介護員については,養成研修や資質の向上のための研修等を実施するとともに,その内容の充実等を図っている。また,介護・看護マンパワーを確保するために,福祉重点ハローワークを中核として介護・看護マンパワーの就職を重点的に推進している。

介護雇用創出助成金の活用促進,介護労働安定センターにおける雇用管理相談体制の整備を行っている。また,介護サービスの高度化・多様化に対応した教育訓練の積極的な実施を図っている。

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